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カバーイラスト 西村春海


作家養成講座

官能小説編

エッセイ01

《目次》

第一章 プロ官能作家への未知 田拝聡一朗
第二章 官能小説・この不滅なるもの 北原童夢
第三章 作家からのアドバイス(I) 睦月影郎
第四章 作家からのアドバイス(II) 館 淳一
第五章 官能小説創作親切丁寧マニュアル 田拝聡一朗

《読者による解説&感想》その1

・館淳一、後進の為に自らの人生を語る

・ぶっちゃけトークというのでしょうか? 
 館さんの本音が面白いように語られています。
 しかし、そこまで言っても良いのですかねえ……。
 性に目覚めた少年の日の思い出などは、やっぱり男の子はみんな同じだ!
   と親近感を覚えますし、資料の集め方や登場人物のリアリティを追求する為に取材をしている話などは、さすが官能作家、○○だ! と感心させられます。
 特に女性に対する思い入れ(執着?)には感服するばかりで、館淳一が官能小説家 になってくれて本当に良かった…と心底思ってしまいます。
 最後に、官能小説家になる為の本なのに、官能小説家になる事をあまり薦めていない辺りが、人間味あふれる館さんの性格を現しているように思えます。
 官能小説家とまではいかなくとも、官能小説を書いてみようかな? ときっかけを与えてくれる一冊です。

 ナゾマ(MLメンバー)

《読者による解説&感想》その2

 タイトルが示すように「官能小説の書き方」を指南する本であるのと同時に、未だ 評価・批評の基準が確立されていないこのジャンルの批評基準を浮き彫りにしようと する野心的な一冊。
「第一章 プロ官能作家への道」(田拝聡一郎)では、「官能小説は『売れる』こと が唯一の存在証明」と、編集者としての厳しい認識が示される。
「第二章 官能小説・この不滅なるもの」(北原童夢)では、官能小説の魅力につい て分析しながら、「エロチカ」と「ポルノグラフィー」の違い、わが国の官能小説の 歩みが語られる。

 ポルノグラフィーほどその時代の人々の欲望をあらわにしたものは他にない。そし て、ポルノグラフィーは時代の欲望を端的に表しているのと同時に、時を超えたある 種の「親和力」を我々にもたらしてくれる。

        (「ポルノグラフィーはなぜ批評できないのか?」北原童夢)

 読み物としてもっとも興味深いのは、睦月影郎、館淳一という人気作家による第三 章及び第四章「作家からのアドバイス」だろう。自らのヰタ・セクスアリス体験を赤 裸々に語り、実作者ならではの「妄想から小説を紡ぎ出す方法」が語られる。
 また、「ならやたかし」名義で描かれた睦月影郎による自伝マンガ、四コママンガ もチャーミングで楽しい(われらが館淳一もキャラクターとして登場!)。

 このジャンルの小説は「純文学」以上に、言葉による描写や表現の力が要求されるとさえいえるかもしれません。

           (「官能描写とその他のストーリーとの関係」睦月影郎)

 人間を人間たらしめるものは、つまるところ、想像力にあると思います。私たち は、現実を生きながらも、常に想像力を働かせて、現実を補ったり、さまざまな物語を生み出したりする。この想像する力というものがなければ、そもそも文化などというものは存在しないわけです。

    (「妄想と実行の関係はピンポンゲームのようなものである」館淳一)

 そしてもっとも分量のある「第五章 官能小説創作親切丁寧マニュアル」(田拝聡 一郎)では、「ハード・ポルノ」の定義にはじまり「官能表現のポイント」「プロッ トの書き方」「書く時に避けた方がいいこと」「投稿に関してのアドヴァイス」など について、編集者としてのシビアな視点で、だからこそ妥協のない実用性をもって官 能小説創作のノウハウが語られる。

   

 60ページにも及ぶ館淳一インタビューが圧巻!
 館淳一ファン必読の一冊である。
 だからといって、これを読めば「誰もがSM作家になれる……わけではない」とい うのが、頭の痛いところよね。

 詩織(MLメンバー)

《著者より》

どなたか、ぼくのアドバイスを読んで、作家になるうえの参考になった、という方がおられたら、ご一報ください。(^_^)

《書誌情報》

本書はKKベストセラーズより四六判型で刊行された。
第四章のコンテンツは他の媒体で発表されていない。(近日公開予定)




ISBN4-584-18536-0 C0090
2000年3月5日=第一刷発行
発行=KKベストセラーズ
定価=1400円+税

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