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カバーデザイン 若林繁裕


潤(じゅん)

〜書き下ろし官能アンソロジー

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《収録作品》

『契約』藍川 京
『濡れた証拠』櫻木 充
『潤いをもたらす女』館 淳一
『ジュン、と濡れる』牧村 僚
『人妻よ濡れて泣け』睦月影郎


《読者からの解説と感想》

待受け中

《作者より》

『潤いをもたらす女』 双葉文庫の五人衆シリーズは毎回、統一テーマというか「お題」が出ます。
今回は『潤』。となればどうしても女性が発情するイメージです。
ふつうに発情すれば、ふつうに濡れるものですが、それがうまくゆかない場合があります。
発情不全と言いますか、性的に興奮しない女性がいます。冷感症や不感症と言われるタイプですね。
多くは精神的なものが影響していて、特に性的なものごとを嫌悪する女性は、なかなか治療が厄介なものです。
もし母親がそういうタイプだと、娘はその影響を強く受けます。母親のようになるかというと、それが逆で、猛烈に淫奔になることが多いのです。
インフォマニアとか淫乱症と呼ばれる女性の多くは、母親の躾けが厳しく、無意識に反発する結果、過度に性的な行為を求めるようになるのです。
これが「性的依存」と呼ばれる症状を招くことは、最近の研究で明らかになってきました。
この性的依存を根本から治癒するのはなかなか難しいのです。なにせ原因が本人ではなく母親にあるのですから。
『潤いをもたらす女』では、性的依存の激しい女子大生をどうしたものか、悩んだ周囲の大人たちは、根本的な解決をめざして、母親を「治療」しようと考えました。
性的に潔癖症で、セックスに関するものごとを「忌まわしいおぞましいもの」と捉える母親を、どう「治療」するか。
探偵・猿田旭彦とポルノライター堂島彰のコンビがその任務を委託したのは、中国本土から留学してきた謎の美女……。
ここまで読んで、分かる人は分かるでしょう。(笑)
分からない人は、性的依存の暗い闇を知るためにも、『潤いをもたらす女』の正体を確かめるためにも、ぜひお読みください。

《初出情報》

この作品は書き下ろし短編です。

《書誌情報》

本書は双葉社より発行されている双葉文庫の一冊(か24-11)として文庫判型で刊行された。
デジタルテキストは発売されていない。





ISBN978-4-575-51320-2
2009年11月15日=第一刷発行
発行=双葉社
定価=619円+税

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