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カバーデザイン  中原達治


秘本 紅の章

〜官能アンソロジー

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《収録作品》

『燃えよ大淫心!』睦月影郎
『カタツムリ課長』草凪 優
『蛇打つ家』小玉二三
『義妹 暴風警報』館 淳一
『天使のサナギ』森 奈津子
『いけない気持ち』庵野音人
『ビストロの堕天使』霧原一輝
『秘密のコレクション』真島雄二
『美しい人』牧村 僚


《読者からの解説と感想》

「義妹 暴風警報」
 ときわ市有数の大企業『ときわ製菓』の創始者の孫娘であり、現社長の妹・淑恵と結婚し一児を授かった京太郎だったが、今や離婚の危機に食事も喉を通らない有様だ。
 台風が近づく中、早退した京太郎のもとを訪れてきたのは、妻の妹・亜希だった。
 京太郎の秘密の性癖をすでに知っている亜希は、彼にある要求をしてくるのであった。

「ふふ、もう逃げられないわよ、子猫ちゃん。これから私がたっぷりかわいがってあげる」

 この作品は、どこまでネタばらししたらいいのかわからない!
 なので、肝腎なところは、やっぱり言わぬが花、だと思う。
 暴風雨の中、義理の妹がやって来る。びしょ濡れの衣服の下には、黒い下着が透けて見える。
 それだけでもう、期待が高まる。
 先の展開は、もう目に見えるようだよね。
 ところが、そうは簡単に行かない。
 なるほどそう来たか!
 読者の期待を、嬉しく裏切ってくれる。
 だから「館ワールド」は癖になる、ってことだね。
 嬉し恥ずかしい回想シーンも充実しています。
                      詩織

《作者より》

『義母・暴風警報』

地方都市ときわ市が舞台です。
台風の夜、妻と子に逃げられてアルコールに溺れている若い夫のところに、妻の妹が突然訪ねてきます。
二人の会話から、なぜ主人公の夫が妻に逃げられたのか分かってきます。
彼は○○の趣味があったんですねえ。(笑)
館淳一ファンなら「なるほど、そうきたか」と思うでしょう。(笑)
ところが、義妹は義兄の○○趣味を知らされても驚かないのですよ。
なぜなら彼女は●●の趣味があったからです。(笑)
二人がなぜ○○と●●の趣味に耽溺するようになったか、その告白の部分が一読に値すると思います。
○○趣味と●●趣味は相性がいいので、主人公は義妹と楽しむことにしました。おわり。
○○趣味がなくても楽しめると思います。(笑)
もちろん意外なオチもついてます。

《初出情報》

この作品は書き下ろし短編です。

《書誌情報》

本書は祥伝社より祥伝社文庫の一冊(ん 1-46)として文庫判型で刊行された。
デジタルテキストは発売されていない。





ISBN978-4-396-33480-2
2009年2月20日=第一刷発行
発行=祥伝社
定価=638円+税

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