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カバーデザイン 桜井勝志


背徳妻の一夜

〜書き下ろし官能傑作選15

a81

《収録作品》

『息子の奸計』館 淳一
『完熟ぬめり』睦月影郎
『夢想の果て』西蓮寺 祐
『ただれた恥肉』雪村憂史
『錠前師綺譚』響 由布子
『秘湯の夜』矢月秀作
『消えた女』秋山慶彦
『バックで円満』海棠 舜
『奴隷ゲーム』末廣 圭


《読者からの解説と感想》

待受け中

《作者より》

『息子の奸計』

館淳一作品の脇役二大スターが登場します。(笑)
私立探偵・猿田旭彦と風俗ライター堂島彰は、実は高校時代の同級生だった。
卒業して二十年、久しぶりの同窓会で顔を合わせた二人は意気統合し、飲み友達となった。
ある時、猿田が堂島に告げた。
「五反田にある『後庭花』というアナル専門店に、はるみという人妻が働いている。マゾっ気が強く、尻を叩くと燃える。スパンキング向きのいいケツを持っている。それに、ちょっと面白い背景があるんだ……」
私立探偵として猿田は、愛川亮一という人物から、妻の京子の行動調査を依頼される。
「妻の挙動が不審なのです。頻繁に外出し遅く帰宅するんです。どうも浮気をしているのではないかと……」
猿田が彼女を尾行すると、驚くことが分かった。
彼女は「はるみ」という名でアナル専門の風俗店で「アナルレディ」として働いていたのだ――。
夫の愛川は驚愕するが、数日して別の調査を頼みにやってくる。
なんと、今度は妻、京子の客になって、なぜ妻がそのような風俗店で働くようになったかを聞きだして欲しいというのだ。
「本来、それはご主人が直接、奥さまに問いただすべきことです。火との心の奥まではいくらプロの探偵でも調べられません」
断わった猿田だが、執拗な説得に負けて、追加調査を引き受けてしまった。
どうやら愛川は、妻の秘密の行動がかえって刺激となり、セックスを楽しむようになってしまった。それならば妻のアルバイトを止めさせる必要もない。ただ、なぜ、そういうふうになったか、それだけを知りたい。
かくて猿田は、京子が「はるみ」として働く現場に客として会いにゆく……。
まさか私立探偵とは思わない京子は、この客が問うまま、なぜ自分がアナル専門のSMクラブで働くようになったのか、それを告白した。
。 猿田は堂島にその話を聞かせ、「おまえも彼女から話を聞きだしてみろ。二人が聞きだした内容を比較すれば、真相に近づけるだろう」とそそのかす。
熟女の風俗に目のない堂島は、唆されるまま、「はるみ」とプレイに赴く……。
二人の男が一人の女を狂わせた「謎」に挑むエロティック・ミステリー。推理作家協会会員の館淳一がお届けします。(笑)

《初出情報》

この作品は書き下ろし短編です。

《書誌情報》

本書は大洋図書より大洋文庫の一冊(ア2-15)として文庫判型で刊行された。
デジタルテキストは発売されていない。





ISBN978-4-8130-7074-0
2007年12月12日=第一刷発行
発行=大洋図書
定価=629円+税

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