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カバーフォト 荒木経惟
カバーデザイン 中原達治


〜日本性愛小説大全

祭 魔悦の女

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《収録作品》

館 淳一『背徳の館』
南里征典『盗撮された女』
丸茂ジュン『不思議な関係』
岡江多紀『午後の唇』
睦月影郎『女子アナ蜜猟』
中村嘉子『至福さがし』
佐渡増造『背徳熟女狩り――甘き叔母の匂い』
一条きらら『不倫妻の決意』
小川美那子『悦楽のリフレイン』
川本耕次『ナイロン100%スクール水着』
吉野純雄『わかむらさき』
山口香『南国の幻想曲』
北沢拓也『湿りざかり』

編集&解説 永田守弘


《読者からの解説と感想》

待受け中

《作者より》

官能小説の見事な読み手であり批評家である永田守弘氏が、「戦後日本の官能小説を総まとめしたい」という意欲に燃えて編集されたのが『日本性愛小説大全』全3冊シリーズ。
この『祭 魔悦の女』は、初回『宴 溺色の女』に続く第二弾になります。
当初、永田氏から「館さんの『これぞ自分の一編』というのを選んでください」と言われ、おおいに悩みました。
他の作家さんはわりと最近作から選ばれているようですが、あえて「若書き」の瑕疵があるのを承知で、この『背徳の館』を選びました。
舞台は軽井沢の古い洋館風別荘。この館には「夜啼き館」という怪談めいた伝承がまとわりついています。
その邸でひと夏を過ごす、事故で性的能力を喪失した中年の夫と、年下の美人妻。
治療に専念する夫を支える妻、静謐な夫婦の空間に、突然、荒々しい、獣のような若者が到来して、妻は彼にとことん翻弄されてゆきます。
ここには「館淳一なるもの」のすべてが濃縮されていると言って過言ではないでしょう。
最近の読者のかたには、
「へえ〜館淳一ってこんなのも書いていたのか」
そういう「新鮮な驚き」も味わえるかもしれません。(笑)
他の作家さんもすべて80年代以降、官能小説を語るうえで欠かせない筆豪俊英俊秀ぞろい。
それぞれ自信作を「どーだ」「どーだ」とばかり提示されています。
各作家の特色、持ち味を知るには絶好の書だと思います。
どうぞお買い上げを。(笑)

なお、この作品の初出はいくぶん不明なところがあります。
なにか情報をお持ちのかたがいらっしゃいましたらご教示ください。

《初出情報》

『背徳の館』――ミリオン出版「SMスピリッツ」1980年6月号(推定)

本作品は初期短編集『淫れる』(ミリオン出版アップルノベルズ)に収録された。
のち、マドンナメイト文庫版『淫れる』に再収録され、
さらにマドンナメイト文庫版『黒い巨尻』に再々収録されている。

《書誌情報》

本書は徳間書店より徳間文庫の一冊(な31-2)として文庫判型で刊行された。
デジタルテキストは発売されていない。





ISBN4-19-892098-2
2004年7月15日=第一刷発行
発行=徳間書店
定価=686円+税

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