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カバーデザイン 長谷川正浩
3DCGイラストレーション 長谷川正裕


悪女

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《収録作品》

睦月影郎『蜜の淫謀』
北山悦史『潤んだ炎』
岩井志麻子『小さな死のように』
愛川京『密会』
風間九郎『剣火情蕩』
内藤みか『やめないで』
安達瑶『愛のマグナム』
館淳一『悪女の肉宴』

《読者からの解説と感想》

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《作者より》

「テーマは悪女ですので、よろしく」と編集サイドから言われて、「面白い」と思うと同時に「うーむ……」と考えこんでしまいました。
魅力的な悪役を作れたら、その物語は面白いものになるはず。しかし館淳一作品にこれまで、そういう悪女は登場しただろうか?
悪い女はもちろん登場してますが、どうもインパクトが薄い。ぼくは本来フェミニストだから、ホントに悪い女はどうも描けないんですねえ。(^_^;)
そこで、ここはガンバって、いかにも「悪い女だ!」という女を創作してみましたが、うーむ、どんなものでしょうか。
「まだまだ、生ぬるい!」と叱られそうだな。(^_^;)

神保町の裏町でひっそり営業している鍼灸医院。鍼灸師もアシスタントの女性も中国人。
仙人を思わせる老鍼灸師・趙栄の特技は、バイアグラも効かない勃起不全に悩む男性や不感症に悩む女性の治療。
彼の鍼と美人アシスタント、リンのマッサージを受けて、欲望を取り戻した男と女は、『楊貴妃クラブ』なる「乱パ」の世界へと導かれてゆきます。もちろんドンデン返しありです。

悪徳鍼灸師、不能男、「大人のパーティ」と言われる風俗店。これがキーワードです。
しかし不能男が出てくると筆が冴えます。一番よく分かっている世界だから? たはは。(^_^;)

ちなみに悪女リンの、外形的なモデルは六本木でエキセントリック・サロンなるSMバーをオープンさせたマダム、Mさん(特に名を秘す)です。ご本人、本来の性格はシャイで優しいんですがね。女王さまとして鞭を揮い縄を操る時の、ゴージャスで凄艶なイメージをもとにしました。

《初出情報》

『悪女の肉宴』は本アンソロジーのための書下ろし作品です。                   

《書誌情報》

本書は廣済堂出版より廣済堂文庫の一冊(1097 あ-10-5)として文庫判型で刊行された。
デジタルテキストは発売されていない。





ISBN4-331-61100-0
2004年7月1日=第一刷発行
発行=廣済堂出版
定価=619円+税

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