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カバーデザイン 長谷川正治


背徳の人妻

特選官能アンソロジー4

a36

《収録作品》

牧村僚『淫望の交わり』
高竜也『不倫罪には快楽罰を』
由紀かほる『淫血の絆』
館淳一『スリップ倶楽部』
ほか全10編。

《読者からの解説と感想》

スリップ倶楽部

〃大人のパーティ〃と呼ばれる乱交パーティの愛好者である関口壮太は、インターネ ットで知った『スリップ倶楽部』のパーティ会場に足を踏み入れた。
 そこでは、女たちは全員スリップを着けていた。
 黒いスリップ、赤いスリップ、白いスリップ。
 部屋の中央では、白いスリップを着けた熟女がオナニーショーをはじめる。
(ああ、この世界だ……)
 陶酔する壮太の耳朶に、パーティの主催者マダム・ローザが熱い吐息を吹きかけて きた。
「楽しんでますか」

「元気ですね。逞しいわ。……触ってもいいですよ」
 誘われるままに自分より年上の妖艶美女の腋窩のところから薄いドレスの下へ手を くぐらせ乳房を覆うようにする。張りのある肉の隆起を揉むと乳首が硬くなり、
「あ、はあッ……」

 愛には様々なかたちがある。
 本作の主人公・壮太のように「大勢の男たちと共に複数の女と楽しみたがる」者が いれば、「他の人間に見られながら犯されると興奮する女」や「複数の男たちに責め られ、輪姦されるのを好む女」もいる。
 ここで描かれるのは、そうした男女が互いの素性も知らずに出会い、交歓する秘密 のパーティ。美しき愛の衣裳スリップが彩りを添える。
 だけど、物語は後半、ひとりの女性に視点が変わり、意外な結末へと読者をいざな うのだ。

                          詩織

《作者より》

女性がスリップを着けた姿って、どうしてあんなに惹きつけるものがあるんでしょうか。
男の憧れとは裏腹に、女性の側はもうスリップなんかに見向きもしません。
このギャップを何とかするために『大日本スリップ党』まで結成した作者が、
渾身の筆を揮って描き出したスリップ愛欲地獄絵巻です。(笑)

傾向としては「理想の風俗システム」になりますが、かつてグリーンドア社から出した短編集、『姉・濡れた下着』に収録された短編『恍惚のアラミス』、それから発展したフランス書院の長編『美少女緊縛獄舎』で扱ったテーマだといえば、分かる人には分かるかもしれませんね。
双方、妙な○○師が登場しますでしょう。

《初出情報》

『スリップ倶楽部』…………『小説CLUBロマン』2002年11月号                   

《書誌情報》

本書はKKベストセラーズ社ベストよりベストロマン文庫の一冊(BR-28)として文庫判型で刊行された。
デジタルテキストは発売されていない。





ISBN4-584-35128-7
2003年2月15日=第一刷発行
発行=KKベストセラーズ
定価=695円(税込)

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