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カバーイラスト 不明


蜜人形

官能アンソロジー17

a33

《収録作品》

由紀かほる『真昼の失楽園』
高竜也『弾けた淫欲』
丸茂ジュン『熱い記憶』
館淳一『赤くなるまでぶって』
ほか全11編。

《読者からの解説と感想》

「赤くなるまでぶって」

 ユカが部屋で本を読んでいると、いきなりパパが入って来た。
 読んでいた本をあわててスカートの中に隠すユカ。その本は援助交際のハウツー本だったからだ。
「今日はおまえのたるんだ根性を入れなおしてやろうか……」
「あ、いやだ! パパ……」
 パパはユカのスカートをまくり上げると、白いパンティを引きおろし、娘の桃尻を平手で叩きのめしはじめた。
 パン、パン、パシーン!

「ああ、はあッ、ううう……ッ、パパぁ」
 切ない声で訴えるユカ。息は荒く、頬から首筋にかけての白い肌が桜色に紅潮する。
「気持ちよくなったか?」
「はい……、ああッ、はあッ」
「よしよし。じゃあちゃんとイケるか最終検査だ」

 父親が娘をお仕置きして、なおかつ性的な奉仕をさせる倒錯の世界。
 と思っていると、実はそれは……。
 本作は長篇『母娘蜜啜り』のベースとなった短篇だが、短篇にはまた短篇独特の愉しみがある。
 鮮やかに切り取られたスナップショットのような味わいは言うまでもなく、実はこの作品には、細かい設定の違いだけじゃなく、長篇版とは全く違ったオチがついているの!
 こうした微妙なテイストの違いを味わうのも、ディープな読者の愉しみです。
 そう、館ワールドは奥が深いんだからぁ!

                         詩織

《作者より》

基本的にスパンキングが主題です。
スパンキングはSMプレイのなかでも穏和なプレイで、誰でもどこでも楽しめます。
と言ってもパートナーが必要です。
パートナーがいない人のためにこういう場を作りました。
どうぞお楽しみください。(笑)
この短編は後に『母娘蜜啜り』という長編の核になりました。
ただし、自分で言うのもなんですが(笑)、この作品は短編ならではの趣向がズンと効いています。

《初出情報》

『赤くなるまでぶって』…………『小説CLUB臨時増刊』1996年12月号                   

《書誌情報》

本書は桃園書房より桃園書房文庫の一冊(ア01-17)として文庫判型で刊行された。
デジタルテキストは発売されていない。





ISBN4-8078-0468-5
2003年2月15日=第一刷発行
発行=桃園書房
定価=600円(税込)+税

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