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カバーイラスト 吉田昭夫


特選官能小説誌快楽ノベルアンソロジー集

禁断 vol.3

a 11

《収録作品》

綺羅光『恥辱のウエイトレス』
由紀かほる『太腿艶交』
高竜也『ダブル肉親子』
館淳一『ふっくらブラジャー愛のあと』
ほか全10編


《読者による解説と感想》

【ふっくらブラジャー愛のあと】
 レナと瑛子は同じ会社に勤めるOL、そしてレズビアン。
 ある日レナは、自分の愛人である中年男・児玉を瑛子に紹介した。
 瑛子に児玉の愛人になれというのだ。
 ホテルの一室、下着姿で夕食、そして奇妙な3P。
 乳房に異常なまでの愛着を持つ児玉は、レナとともに瑛子のふっくらしたおっぱいを責める。
 最初は苦痛に感じた瑛子だが……。

   

 何ともチャーミングなタイトルである。
 官能小説のタイトルは、ただ煽情的であればいいというものではないということを 示す、よい例であろう。
 タイトルの意味は読んでのおたのしみ!
 3Pプレイの舞台となるのは、館ワールドでは御馴染みの『エメラルダス・アンバ サダー』、フェティッシュな要素を盛り込みながらも、ユーモラスな仕上がりの一篇。
 長篇とはひと味違った、ちょっと小粋な、短篇ならではの楽しさを満喫させてくれ る。
 ちなみに『禁断』シリーズは、「特選官能小説誌」と謳われているように、マンガ や告白手記も掲載した、雑誌スタイルの文庫、文庫スタイルの雑誌、どっち?

「ふむ、シバリスか……」
 (中略)
「よくご存じですね」
「シバリスはこういう細かい花柄模様のあしらいが独特だから……。Eカップ?」
「はい」
「Eなら七十かな」

 なんかね、おっぱいそのものよりも、ブラジャーの方に愛情が傾いているように感 じるのは、気のせい?

 詩織(MLメンバー)

《読者による解説と感想》

この小説を、主人公が館さんだといいなあぁ〜と思いながら読みました。
ブルーのシートの上に置かれた椅子に座らせ、女性のふっくらしたおっぱいにろうそ く責めをする場面があります。
この場面を読んで、館さんが本当に楽しんでいらっしゃるように思えました。
そして、思わずチコもろうそくでふっくらしたおっぱいを責められ たくなりました。
ブラジャーをつける時、「ふっくらブラジャー愛のあと」の題名が浮かび、思わず微 笑んでしまいます。

「ふっくらブラジャー愛のあと」・・本当に心に残る素晴らしい小説だと思います。
 ドクトル・チコ(MLメンバー)

《読者による解説と感想》

題名だけでこんなにトキメキを覚えたのは初めてです。
すぐにでも拝読したいと、心が騒ぐのは私だけでしょうか?
「ふっくらブラジャー愛のあと」
この言葉をギュッと抱きしめたくなりました。
ふと思い出し、一人で笑顔になる言葉・・・
女性である嬉しさを感じると共に、私の心の大切な言葉となりました。

 みえ

《作者から》

 作品を書くうえでヒントやきっかけというのはいろいろあります。
 印象的な人間に出会ったり、忘れられない体験をした時、それを作品にしたい、と思います。
 目が覚めかかってる浅い眠りのなかで見た夢がきっかけで出来た物語もあります。
 そういうふうに発端はさまざまですが、たいていは作品の中身が決まってから題名を考えるものです。
 ところが最初に題名があって、あとからストーリーができてくる作品というのもあるのですね。この短編がまさにそうです。
 きっかけは、NIFTYのある会議室で、語呂あわせの話題になっていて、周期律表の覚えかたを紹介しあっていました。例の「水平リーベぼくの船」というやつですね。
 そのなかに「ふっくらブラジャー愛のあと」という語呂合わせが紹介されていたのです。
 一連の文字列が目に飛び込んできたとたん、「これはタイトルになる!」と思いました。
 ブラジャーといえば豊かな乳房。その乳房をめぐる物語は一瞬のうちに頭のなかで完成しました。一連の文字列が天啓となって作品が出来た希有な例でした。
 しかし、なんという魅力的な語呂合わせでしょうか。(笑)
 化学の授業をきちんと受けた人は、これが何を意味するかお分かりでしょうか。ぼくはまだなんのことだかよく分かりません。(笑)

《初出情報》

『ふっくらブラジャー愛のあと』……『特選小説』1998年7月号

《書誌情報》

本書は竹書房より「スーパーラブロマン選集」シリーズ(SL-19)として文庫判型で刊行された。
デジタルテキストは発表されていない。





ISBN4-8124-0590-4
2000年2月5日=第一刷発行
発行=竹書房
定価=648円+税

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