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カバーデザイン 若林繁裕


書き下ろし官能アンソロジー

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《収録作品》

『ふたりの女』藍川京
『業燃ゆるハッテン場』草薙優
『食べられるのは私なんです』館 淳一
『四十八時間』牧村僚
『七たびフラれて八度抜き』睦月影郎


《読者からの解説と感想》

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《作者より》

『食べられるのは私なんです』

子育てが終わった中年夫婦の話です。
私は毎年夏に開講される『サンスポ性ノンフィクション・官能小説講座』で講師をつとめていますが、
私も他の講師さんも、口を揃えて言うのは「官能小説の要諦は男女の関係性、非日常性にある。夫婦の性生活を描いても、面白くもなんともない』として、夫婦以外の関係を描くように奨めています。
それは確かにそうなのですが、意外性が無いように見えて、夫婦の間のセックスも描きようでは充分にポルノチックになるのではないか――と、いつも考えては少しづつ実験を重ねてきました。
この短編も、枚数をたっぷりもらえるぶん、夫婦のセックスをじっくり書き込めるのではないかと考えて、実験してみました。
手のかかる息子をアメリカ留学させた夫婦は、夫婦水入らずになったのを機に、セックスに新しい展開を導入しました。
「露出プレイ」ですね。
こういう趣味嗜好はエスカレートするもの。最初はひそやかに行なっていたものが、だんだん大勢の人の目の前で妻の裸身を晒させるようになります。
そしてある夏、彼ら夫婦が選んだのは高原の別荘地に建つリゾートホテルの屋外プールでした。
ところがなんと、露出プレイを愉しみにきたのは彼ら夫婦だけではなかったのです……。
というわけで、熟年カップルたちの出会いを描いてみました。
タイトルは、物語の最後のほうで、妻が夫につぶやく言葉です。
いいタイトルが思い浮かばなくてさんざん苦労したのですが、これが出てきた時はホッとしました。(笑)
理想の夫婦露出プレイをお愉しみください。

《初出情報》

これは書き下ろし短編です。

《書誌情報》

本書は双葉社より発行されている双葉文庫の一冊(か24-13)として文庫判型で刊行された。
デジタルテキストは発売されていない。





ISBN978-4-575-51460-5
2011年10月16日=第一刷発行
発行=双葉社
定価=629円+税

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