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カバーデザイン 田中千鶴子


危険なレッスン

オリジナルエロス傑作編

176

《収録作品》


「美味すぎる喪失」
「白衣の女教師」
「淫らな天使」
「息子の恋人」
「ピンサロOL」
「弟/危険なレッスン」

《読者からの解説&感想》

待受け中

《作者より》

本書は復刻短編集です。といっても、かつての短編集をそのまま復刻したわけではありません。
かつて雑誌に発表していた短編を、グリーンドア社というところが短編集に纏めて「グリーンドア文庫」として刊行してくれていました。
グリーンドア文庫は私に関しては、1987年7月の『凌姦』から始まり2002年4月の『妻の調教』で終わるまで、11冊の文庫を出してくれました。親会社勁文社の倒産によってグリーンドア社、グリーンドア文庫も消滅し、そこで発表されていた作品は10年以上も読者の目に触れないまま眠っていました。
株式会社コスミック出版は、2012年からコスミック文庫のなかに現代官能シリーズを設け、一流官能作家の作品を順次発刊してきましたが、幸い、眠っていたグリーンドア文庫の短編作品群に目をつけてくれた編集者が、オリジナルのままにするのではなく、60編余りの短編を並べ換えよりすぐって新しい短編集にしてくれました。

収録された6編は、みな作者のお気に入りの短編ばかりです。

中でもお気に入りは、わりと初期の作品になる「ピンサロOL」ですかね。ちょうどピンサロという業態が全盛期を迎えた頃、作者も取材に熱中して書いた作品です。(笑)
もう「ピンサロ」は衰退した業種でしょうが、過激な性欲処理をしてくれるキャバクラとでも言いましょうか。ついたホステスが客の欲望を手や口で処理してあげるという、男性にとってはうれしく楽しい遊び場でした。
電子精密機器メーカーの東京本社につとめるヒロインのOLは、地方の工場から上京してくる男やもめの技師長が、自分を奇妙な目で見ることに気がつき、不思議に思います。
やがて男性社員たちの会話から、技師長が一時、熱をあげていた某所のナンバーワンピンサロ嬢と生き写しだから驚かれるのだと知ります。そのピンサロ嬢は結婚して姿を消してしまったのですが、技師長はまだのぼせているのです。
「私をそんな女とひき比べるなんて!」と最初は怒ったOLですが、どうも落ち着きません。ピンサロ嬢とはそもそもどういうことをするのか。技師長は彼女にどのような快楽を与えられていたのか。いろいろ妄想にふけるうち、彼女は決断するのです。「私がそのピンサロ嬢の替わりになってあげよう」 荒唐無稽な恋と欲望の物語です。男女の機微をお楽しみください。

《初出情報》

『美味すぎる喪失』……『小説CLUBロマン』2002年1月号
『白衣の女性教師』……『小説CLUBロマン』2001年1月号
『淫らな天使』……『小説CLUB』1995年2月号(『娘の親友』を改題)
『息子の恋人』……『小説CLUBロマン』1994年7月号
『ピンサロOL』……『小説CLUB』1992年9月号
『弟/危険なレッスン』……『小説春秋』1990年6月号

《書誌情報》

本書はコスミック出版より二コスミック文庫シリーズ(1429た8-1)として文庫判型で刊行されました。





ISBN978-4-7747-2591-8
2013年2月1日初版発行
発行=株式会社コスミック出版
定価=648円+税

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