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カバーイラスト 石井のりえ
カバーデザイン ヤマシタツトム


母娘におしおき

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《読者からの解説&感想》

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《作者より》

夢見山市の繁華街の外れに『サンセット小路』というのがあるのをご存知でしょうか。
知るわけないですね。(^_^;)
かって一度しか登場しなかったはずですが、新宿ゴールデン街を思わせる戦後闇市時代の匂いを残すゴミゴミした飲み屋街のなかに、ちょっとしゃれた『ラ・コスト』というショットバーがあります。
ある夕刻、同じ夢見山市にある関東文科大の女子学生だという娘が、この店のオーナー、来生大伍を訪ねてくるところから物語は始まります。
さて舞台は一転して、東京から北にある都市、ときわ市です。郊外に大邸宅を構える家具製造業「ときわ木工」の社長宅では、夫にかまわれない欲求不満妻の雪子がひとり悶々としているところに、娘の真里奈から電話がかかってきます。その真里奈はいま、首都圏郊外夢見山市の関東文科大に通っている女子大生なのです。
娘の高校時代のボーイフレンド聖也が、実家に置いてある真里奈のパソコンに納められているデータが欲しいというので、彼にパソコンをいじらせてやってくれ、というのが真里奈の用件。
「?」と母親は思いますわな。(笑)そりゃいったい何のデータなんだ。美しき熟女母は聖也を罠にかけ、ひとりの娘のとんでもない性癖を知ってしまうのです。
「娘がこんなことをしてるのなら、私もこんなことをしてもいいわよね」
そう自分に言い聞かせた母親は、娘もびっくりの性的冒険の旅に出かけることにしたのです。
とんでもなく放縦で淫らで変態な母娘は過去に、雪子の義父によって繋がっていたのですが、夢見山に乗り込んだ雪子がまず尋ねたのは、他でもない真里奈に目をつけている暗黒街(ふ、古い)のドン、真刈宗夫でした。容貌魁偉かつ巨躯の持ち主はやはり……で、……を……しようと考えるのですね、当然。(^_^;)
まあ、ともかくあまりシリアスすぎず陰鬱な話でないものを、という編集者の要望に応えて、この物語はどこか明るくずっこけたSM小説に仕上がっています。「翔んでる母娘」とでももうしましょうか。従来の夢見山モノときわ市モノとはちょっと違った味わいをお楽しみください。

《初出情報》

本作品は書き下ろし長篇です。

《書誌情報》

本書は二見書房より二見文庫シリーズ(た1-10)として文庫判型で刊行されました。
他の媒体では発表されていません。





ISBN978-4-576-10187-3
2011年1月15日初版発行
発行=二見書房
定価=657円+税

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