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カバーイラスト 浜田 和


女神快楽玩具

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妖艶な匂いを放つ美貌の女教師にスパンキングされ、
初射精に導かれた、あの甘美な小学校時代の思い出。
そしていま、その時の光景が再現されようとしている。
完璧なドミナとなった憧れの先生の前に跪いた朝人は、
隷属の証として、股間から迸る黄金水を飲み干していく――

《読者からの解説&感想》

 卒業以来、一度も会ったことがない小学校のクラスメイト・佐々木久史からの電話は、ヒミコ先生が自分のことをしきりに気にしているので、電話してほしいという内容だった。
 ヒミコ先生!
 その名前を聞いたとたん、鵜狩朝人は背筋を撫でられたような衝撃を覚えた。
 天野妃美子、通称「ヒミコ先生」は、朝人が汐見市の港小学校六年生の頃の担任教師だった。
 最後の授業の後、先生は朝人の願いをかなえてくれた。
「そう。つまりきみのお尻を叩いてやる。ビンタよりもきくし、誰にも分からない」
 甘美な記憶を胸に、ヒミコ先生にダイヤルした朝人は、「会いたいな。すごく会いたい」という先生の誘いに応じて、彼女の住むマンションを訪れた。
「私に叩かれたい? あの時のように?」
 八年ぶりのお仕置きに酔いしれる朝人に、ヒミコは命令した。
「朝人。着ているものを脱いで裸になってこっちにきなさい。真っ裸よ」
 全裸で別室に招かれた朝人を待っていたのは、さらなる甘美なお仕置きと、緋紗美という名の美少女だった。

「おまえは、これから亜紗美だよ。分かった?」
 奴隷名で呼ばれて、スリップ姿の美少年の肉体をまた戦慄のようなものが走った。
(ぼくはこの部屋で、いままでのぼくとはまったく違った生き物になるんだ)
                    第6章 女装奴隷・亜紗美の誕生

 館ワールドでも特別な光彩を放つ傑作『女神の双頭具』『妹の肉玩具』に続く、待望のミストレス・シリーズ第三弾。
 本作は短篇「白衣の女教師」(『妻の調教』収録)をベースに長篇化されたものだが、登場人物の一人を、少女から少年に変えたことによって、まったく違ったテイストの、そしてより魅惑的な官能世界が展開する。
 強烈なキャラクター性を持つヒミコ先生の存在感、そして丹念に描写されるお仕置きシーンは、読んでいるうちにお尻がムズムズしてくるほどだ。
 また、現実にはない理想の風俗店や秘密クラブを設定するのも、館作品の特徴のひとつだが、本作でも後半に驚くべき組織の存在が明かにされる。それは読んでのお楽しみだけど、まさかそんな、と思いつつ、もしかしたらひょっとして、と思わせる不思議な説得力にみちている。
 一時は途絶えていた、女性が主導権を握る男性被虐型の官能小説が蘇ったことを、まずは素直に喜びたい。
 時代がやっと、館ワールドに追いついて来たってことよね。
 あなたが男性なら、思わずお尻を出してヒミコ先生に叩いてほしいと思うでしょう。
 また、君が少年なら、可憐なスリップと繊細なパンティを着せられた自分を想像しなさい。そしてスリップの裾をめくられ、パンティを下ろされて、恥ずかしいところをさらけ出し、お尻をクネクネさせたくなるでしょう。
「ヒミコ先生、ぼくの、あたしのお尻を叩いて!」
 そう、この作品はとびきりの少年小説でもあるのです。
 そしてあなたが女性なら……。
                              詩織

《作者より》

久々のミストレスものです。
かつて館淳一M系の傑作『女神の双頭具』、『妹の肉玩具』という2冊を刊行したマドンナ・ミストレスですが、作品難(作家難?)により中断していました。
ようやく時代も、再びM系を求めるようになり、新しい作品を要求されて書いたのが本書です。筆者、渾身の力作。いやまあ、そんなに力んでいないけれど。(笑)
短編『白衣の女教師』が核になっていますが、重要な登場人物が入れ替わっています。
美少年がかつての女教師とその継子である美少年によってシーメール化されてゆく物語。
ミストレス、ドミナ、シーメール、女装の美少年……。こういったキーワードに敏感に反応されないかたは、誤って購入されませんように。取扱注意の劇薬小説ですよって。(^_^;)

そうそう、謎の組織、快楽女教師連盟の正体がこれで分かります。

《書誌情報》

本書はマドンナ社よりマドンナメイト文庫マドンナミストレスシリーズ(た1-38)として文庫判型で刊行された。
他の媒体では発表されていない。





ISBN4-576-03008-6
2003年2月10日=第一刷発行
発行=マドンナ社
発売=二見書房
定価本体543円+税

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