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カバーイラスト 佐藤与志朗


美母は肛虐肉奴隷

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(よし、亀頭が入った。次はこっちだ)
前に手をやって、バイブをさらに進めていく。
肉質合成シリコンゴムの筒が膣壁を押し広げて侵入してくると
粘膜と筋肉の薄い層を隔てて自分のペニスにその感触が伝わって
くる。男たちが奇妙な興奮を覚えるのはこの時だ。まるで自分が
未知の第三者とマヤの肉体をしめしあわせて犯しているような錯覚。
「おう、あうう、はあッ、あう、気持ちいい、いいーッ!」
男の怒脹器官がアヌスから直腸へとめりこんでゆく。その甘美
な凌辱感は強烈な歓喜の炎となってマヤをあぶりたてた。
ぐい、とバイブをこじりながら、猿田が腰を使うと、その瞬間。
「ああ、あう、イク、イキます、ううッ!」
強い締めつけがきた。ガクン、ガクンと体が大きく跳ね、
「うぐううう、イクう、ぐ……!」
喉の奥からよがり声を放ち、またビシャビシャと液体を噴きながら、
マヤは連続オルガスムスを味わっている。

《読者からの解説&感想》その1

 アナルプレイ専門のお店で繰り広げられる、アナルSEXや浣腸プレイ、スパンキングプレイ・・・
 読んでいて思わず私は自分のアナルにギュッと力が入ってしまいました(笑)
 普通のSMクラブの描写とはまた一味違っていて面白かったです。
 自分がそこのお店のアナルレディになったような気でのめり込んで読みました。
 アナルSEXへの興味と欲望がどんどん湧いてくる作品だと思います。

 メグ

《読者からの解説&感想》その2

 この作品は贅沢です。理想風俗もので、ショタコンもので、って全部書くとネタバレになってしまいますね。(あとは秘密・・・・・・)
 アナルセックスに関する緻密な描写が目から鱗です。僕はアナルマニアの女性とは経験がないのですが、この小説で疑似体験できた気分です。
 また、風俗店の描写が秀逸で行ってみたくなります。
 あと、個人的に大好きなキャラ「サルタン」が出演しています。
 なんかイイ話です。(この言い方、ネタバレでしょうか?)

 BB

《読者からの解説&感想》その3

アナルマゾの母、とも子と、息子のアキラのお話です。
とも子は、アナル・クラブ『バックガーデン』という、アナルマニア専門の風俗店の“アナルレディ”として、週4日勤務している。
 ある時、アキラが母のお尻や背中にあった鞭跡が何なのか不思議に思い、経営者に訊ねに行きます。
 アキラは、実の母がどのような仕事をしているのか、奇妙な方法で教えてもらうことになります。

(感想)

男性は直腸を刺激され前立腺を刺激されると射精しますが、ここに出てくる“アナルレディ”たちのように、前立腺がなくてもアナル責めでオルガスムスを感じる女性がいることは不思議だと思いませんか。
でも、いるんですよ、そういう女性が。

黒のスリップが制服のアナルレディたちが、膣と同じようにアヌスで快感を感じて絶頂を迎えるところ、描写が生々しく書かれていてよかったぁ(爆笑)。
この小説のタイトルは、『美母は肛虐肉奴隷娼婦』とすれば、内容が正しく伝わるのではないでしょうか(笑)。

 ドクトル・チコ

《読者からの解説&感想》その4

「解説」
 タイトルからも想像出来るかとは思いますが、アナルな話(笑)  女装っ子のレイプシーンや禁断の母子のプレイシーンといった他にも読みどころはありますが、やはりメインは、アナルな話(笑)

「感想」
 最初の事件が最後まで頭に残る。判らないから次へと読み進む。判って初めて納得する。すると話は終わっている……こう書くと何故か官能小説とは思えないかもしれないが、読む限り、間違いなく官能小説である。アナルを題材にしている点からしても、マニア度は高い。
 男らしい女装っ子が登場した時などは「なるほど」と感心してしまうし、母とその息子が結ばれる場面などは、官能小説を読んでいるはずの自分が、己の倫理観を脳裏に過らせてしまう程である。アナルセックスに関する事は、ここで語るまでもないだろう。
 館さんの小説では他の作品でも何度か登場しているらしいが、アナル好きの通称サルタンと呼ばれる人物が、いい味を出していて、物語を盛り上げてくれる。
 そのサルタンを見ていて思った事がある。
 アナルってそんなに気持ちいいのだろうか……。

 匿名希望

《読者からの解説&感想》その5

   逃走中の男は、場末の飲み屋で「とも子」という女に介抱された。黒いスリップの似合う女だった。
 藤崎ひろみを襲ったのは、女装と車椅子で偽装した二人組の男たちだった。処女を奪われ、鞭打たれたひろみは、二人の奴隷になることを誓わされた。
 少年が母親の勤め先の社長・真坂吾郎に会いに行ったのは、あることを吾郎に問いただすためだった。「どうしてぼくのママをいじめるのか」と。
 吾郎は少年に、母親の真実の姿を教えることを約束した。
「気に入ったぜ、薊谷アキラ。勇気がある」
 私立探偵・猿田は、闇の肛姦専用クラブ『バックガーデン』のアナルレディ・マヤから「まなみ」という女性の情報を得た。その「まなみ」こそ、彼が捜している「ひろみ」に間違いなかった。
 約束の日、吾郎の邸を訪れたアキラ少年は、秘密の地下室で裸にされ、ボンデージテープで拘束された。
 そして眼の前に、黒いスリップの女が現われる。
 それは……。

「そうね。でも大人になるまで、人はいろんな面を持っている複雑な生き物だってことをきみも知るようになる。私だってそう。一つの面の陰にはもう一つの面がある。そのことを知っておいて欲しいの。それが人間。だから自分の知らないお母さんのことを知っても、憎んだり嫌いになったりしないで。それを約束して」
                    (第四章 お姉さまの童貞教育)

 いくつかの物語がジグソーパズルのように交錯し、やがて大団円に昇りつめていく。まるでミステリのクライマックスと、セックスの快感が同時に絶頂に達するように……。
 熱心な読者なら、本書に盛られた物語のいくつかが、すでに独立した短篇として発表されていることに気がつかれるだろう。
 たとえば「第一章 清純女子大生の処女膜」から「第二章 凌辱! 前後貫通」にかけては「処女が啼いた夜」(『官能浪漫倶楽部Vol.1』収録)をベースにしたものだが、冒頭に「雨が降りだした」という一行が書き加えられたことによって、作品の雰囲気が微妙に変化しているのを見逃してはならない。さらに、一方的な凌辱劇で幕を閉じる「処女が啼いた夜」とは対照的に、本書ではその後日譚が描かれることによって、読者はある種のカタルシスを味わうに違いない。まるで行方不明になって いた従姉妹の消息を、意外なところで知ったような感じである
。  また、「第五章 魔惑の倒錯調教館」から「第六章 肛姦専用令嬢の悦楽」は「抉られた後庭花」(『背徳の囁き』収録)の前半部分をベースにしたものだが、完全に別の物語になっている。どちらを先に読んでも、パラレルワールドもののSFのような、眩暈にも似た感覚を味わえるにだろう。
 しかし、本書のメイン・ストーリーは、ひとりの少年が、母親のもうひとつの顔を知り、成長して行く物語である。もちろん、成長したからといって、いわゆる「立派な大人」になるとは限らない。
 魅力的な女性にリードされての、童貞喪失の甘美な場面も素敵だが、暗い過去を持つ男・真坂吾郎と対峙する場面が秀逸である。
 母を愛するあまり、単身面会にやって来る少年と、それをまっこうから受け止める男。ここには男同士の欲望を超えたシンパシーがある。
 そしてそうした魅力的なキャラクター同士の出会いが、人間的な深みをともなった官能へと昇華されるところに、館ワールドの懐の深さがあるのだ。
 そう、一度はまったら抜け出せない。
 抜け出したくない!
                         詩織

 

《作者から》

作者の初期の頃の、あまりにも若書きなので捨ててしまった作品のなかで、あとになっても忘れられないシチュエーションというのがありまして、この作品の冒頭に使ってみました。
追われるヤクザ者が真夜中の酒場に逃げこんで、その店のママ(と言っても店つきの娼婦だが)に助けられる、というものです。
とにかく、その部分を書いてみたら、どんどん発想が広がって、とうとう、とんでもない風俗店が出来あがってしまいました。(笑)
アナル専門の風俗店はどこにでもありますが、ここまで徹底したお店は無いでしょう。その名も『バックガーデン』。そこに勤める女二人の運命が交錯します。

ところで、秘密の風俗店『バックガーデン』は、ビルの屋上の仮設住宅にあります。
こういう風俗店は、実は、作者の体験からもたらされました。あるお店から指示されてビルの最上階にまで登っていっても見つからず困惑していたら、屋上から店主が降りてきて、「こちらです」。
その時はおどろきました。あるはずが無い所に何かがある、というのは新鮮な驚きを与えてくれるものです。(『女子高生博物館』も奇妙な場所に作られていましたね)
二度目にその店を訪ねてみると、屋上には何もなく、ただ渺々と風が吹いているばかりでした。何か現代の怪談めいた感慨を味わったものです。

《書誌情報》

本書はマドンナ社よりマドンナメイト文庫の一冊(た1-32)として文庫判型で刊行された。




ISBN4-576-00747-5
2001年2月10日=第一刷発行
発行=マドンナ社
発売=株式会社二見書房
定価=600円+税

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