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カバーイラスト 西村春海
カバーデザイン 吉原夢良 


新妻 凌辱後遺症

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私はあの倒錯が忘れられない‥‥

鼻を秘毛の丘に埋めてきた。
次に秘裂に鼻を突っ込むようにして膣前庭の匂いを深々と吸い、
それから粘膜の部分に舌をつかいはじめた。
猫がミルクを飲む時のようなぴちゃぴちゃと濡れた音がたった。
(あ、そんなこと……た、たまらない) 紀代美は狼狽しないわけにはゆかなかった。
これまでセックスした男の誰ひとりとして与えてくれたことのない刺激が、
たちまち彼女の子宮に火を点けた。
「あうう、うううう、む!」
ごく自然に紀代美のヒップがくねりはじめた。

《読者からの感想》その1

マニア生態学ものって勝手に呼びます。ネットSMワールドを徘徊している人ならば、もしかしたらあるかもって思える話だと思います。
大きな嘘と小さな本当が奇妙なリアリティを醸し出します。視点が映画的に切り替わる場面がスリリングです。止めるのがもったいなくて一気に読んでしまいました。(倒錯未亡人もそうでしたが、上手すぎます・・・・・・)
僕の好きなセコいワル「サルタン」が出演しています。

 BB(MLメンバー)

《読者からの感想》その2

 この本はまずサブタイトルにとてもひかれました。
それで最初から期待し過ぎていたせいもあったのですが、読み終えた時には、あれ?という感じでした(笑)
 決して面白くなかったというのではありません、いい意味で裏切られたな・・・って感じです。
その理由は・・・ 新妻が拉致されてある場所でレイプされるのですが、結末が円満?におさまるのです。
その意外性がこのお話の面白いところだと思いました。
どんな結末かは 読んでからのお楽しみ!

「セックスは本来オスは暴力的で女性に対しては攻撃的になる。メスは逆に暴力を容易に受け入れる。そういう体質だったんじゃないかな」
「そう言えば子供の頃からお姫さまが捕らわれて監禁されたり、ヒロインが乱暴されかかるシーンになると胸がドキドキして奇妙な興奮状態を味わいました」

 確か私も子供の頃は そうだったな・・・って思い出しました。

 メグ(MLメンバー)

《作者より》

SM小説の王道は、凌辱される女性がその行為によって快感を覚え、さらにオルガスムスに到達する――という筋立てなのですが、これはもう一般常識人、特にフェミニズム系の女性からは罵倒の嵐を受けること必至のたわごとです。

著者も「ンなバナナことあるわけねーじゃん」と思う派なんですけれども(笑)では絶対にそんな例はないだろうか、と調べてみると、あることはあるんです。稀にだけれど、レイプされて感じてしまった女性はいる。
では、それはどういう場合に可能なんだろうか、というところからスタートしたのがこの作品です。

あと、女性のインナーラビアにこだわる男が登場しますが、こういうマニアは日本には少ないようです。海外には多い。本作に登場する男は、中でもパートナーのインナーラビア拡張、つまり引っ張って広げることに情熱を燃やすタイプ。
「なぜ、そんなことに……?」と不思議に思ったかたは、ちゃんと解答も書かれていますから安心して買ってください。

館淳一作品としては「夢見山」モノです。
作者は常に、夢見山の展望台に帰ってしまう。行動範囲が狭くて困ったものです。(笑)

《書誌情報》

本書はフランス書院よりフランス書院文庫シリーズとして文庫判型で刊行された。
電子テキストはフランス書院ダウンロードサイトから購読できる。(注意=Macは読めないファイルです)




ISBN4-8296-0985-0
2000年8月25日=第一刷発行
発行所=株式会社フランス書院
定価=495円+税

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