実寸大表紙へ

カバーイラスト 西村春海
カバーデザイン 吉原夢良 


倒錯未亡人

106


冬美が夫を失って三年。
偶然知ったサークルの存在が、
自分でも気がつかなかった官能に火をつけた。
尻を激しく打たれてみたい……
サトミという名でスパンカーたちと倒錯の時を過ごす熟れた未亡人。
裏切りのレイプに晒され、女同士の未知の感覚に酔い、
しっかり郁也のほうを見て、
快楽に首まで身を浸す冬美の前に現われたのは……。

《読者からの解説と感想》その1

ストーリーに関してはネタバレの怖れがあるので無視します。
 いい尻を見ると撫でたくなる、撫でていると叩きたくなる、そんな欲望が僕にはある。それを持て余している時に、館淳一のハードポルノを読んだ。
 執拗に書かれるお尻叩きのシーンに酔う。スパンキングと呼ばれる行為であることを知る。責めのバリエーションではなく、スパンキングを中心にした小説を読みたいと思った。
 この「倒錯未亡人」はその欲求を充分に満たしてくれた。
 一冊まるごとスパンキング中心の小説(まるでスパンキング大全!)。
叩きたい側(スパンカー)と叩かれたい側(スパンキー)が出会い、リアルな欲望をキャッチボールする。
 楽しんで読みながら、スパンキングにいくつかの形式があることを自然に学んだ。

 この本を手に入れた数日後に、ネットで知り合ったスパンキーとプレイをした僕には恰好の教科書になりました。そして実体験の後に、この小説の登場人物の心理は、さらにリアリティを増して僕に迫ってくるのでした。

追記
館作品としては、理想風俗ものとでも言えばいいのでしょうか? 僕的には『美母は肛虐肉奴隷』もこの要素があると思うのですが・・・・・・。

 BB(MLメンバー)

《読者からの解説と感想》その2

 スパンキーとスパンカーの交流の場、スパンキング専門クラブでの物語。
 興味本位でクラブに足を突っ込んだ未亡人がスパンキングの快感に目覚めてはまっていきます。
 スパンカーにもいろんなタイプの人がいるんだなぁって勉強になりました(笑)

 全身が真っ赤な炎に包まれて焼かれるような苦痛。だが堪え難いその苦痛を不思議に冷静に受けとめ、愉しんでいるもう一人の自分がいるような錯覚を覚えた。幽体離脱というのだろうか……。
「もっと叩かれろ、もっと泣きわめけ」と かえって、けしかけるようにして見ている自分。

 まさにこの感覚です↑。私がご主人様に初めてスパンキングを受けた時のことを思い出しました。
 私はスパンキングを受けたのは彼が初めてでもちろん今もそうです。初めての時味わったこんな感覚にはまってしまいました。
 読みながらご主人様がとても恋しくなっちゃった(笑)と同時に、自分の中のS性も騒いで逆に彼を無性にスパンキングしたくなりました(笑)


 メグ(MLメンバー)

《作者より》

短編『スパンカーズ倶楽部』が核になっています。
全編、ひたすらスパンキング、スパンキング、スパンキング。最初っから最後までスパンキングだけ、という、波乱万丈がウリの(笑)ぼくの作品の中では、異例に(笑)シンプルな構成の作品です。

スパンキングマニア、愛好者の間では話題になった作品(のはず)ですが、ファックシーンが極端に少なく、一般的な官能小説ファンには不評だったようで、編集部からは「以後、こういう作品は書かないように」と釘を刺されてしまいました。
著者にとっては、ちょっぴりほろ苦い思いのこもる作品です。

もしあなたがスパンキングに興味があるなら、スパンキング大全ともいうべきこの書をぜひ購入されて読んでみてください。

《書誌情報》

本書はフランス書院よりフランス書院文庫シリーズの一冊(通算No.0954)として刊行された。
電子書籍は(どういうわけか)フランス書院ダウンロードサイトから購読できる。(2009年12月現在)



ISBN4-8296-0954-0
2000年4月10日=第一刷発行
発行所=株式会社フランス書院
定価=486円+税


トップへ | 著作リスト