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カバーイラスト 新井田孝
カバーデザイン 吉原夢良 


肛姦未亡人

〜秘悦に溺れる美少年〜

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《読者からの解説と感想》

 10代の少年ふたり組がいつもある部屋をのぞき見していたのですが、そこで は すごいことが営まれていたのです。
 私も覗き見しているような気分でドキドキしながら読んでいました(笑)
 その少年の母親はマゾ娼婦で、もうひとりの少年の父親がそのマゾ娼婦の相手 ・・・
 しかも、その少年同士も関係を持っているという奇妙な関係がちょっと興味深 かったです。
 マゾ娼婦が自分の息子に堂々と
「恋人や奥さんがいる人はいいけど、そうじゃない人や奥さんでは満足できない男の人はどうしても誰か女性に気持ちよくして欲しいわけ。ママはそういう人を喜ばせてあげてお金をいただく。サービスしてあげるということでは、歌手が歌をきかせてお金をもらい、料理人が料理を作って食べさせてお金をもらうということと一緒なのよ」
と言うところなどは・・・。納得と言えば、納得です(笑)
 そして自分のお尻を叩かせて、愛液の溢出を示して興奮の証拠を見せて、女性の体のメカニズムを教えるところなど、すごい性教育だなぁと感心してしまいました(笑)
 終わりの部分で、失踪事件や死亡など、謎めいた部分で締めくくられているのも面白かったです。
                              メグ

《作者から》

この作品については、読後「タイトルにだまされた!」と怒る読者がいるかもしれ ない、いや、もう、非難の声が作者の耳にも届き始めた(苦笑)。
そう、この書のメインタイトル、『肛姦未亡人』は羊頭である。実はサブタイトル の「秘悦に溺れる美少年」が正味の肉なのである。羊を期待していたらなんと犬の まずい肉だった――ということなら、作者は謝る。でも謝らないぞ。(笑)
犬の肉だって旨いのだ。旨けりゃ犬だろうが人間だろうが、お食べなさい。好きだ の嫌いだの言ってたら、人生の快楽の大半をやり過ごすことになりますぞ(完全な 開きなおりである)。
というわけで、早く言えば、これは美少年を愛する人々へ向けたショタコン小説な のである。
館淳一といえばショタものはけっこう多い。女装とシーメールへの深い愛と造詣は 他者の追随を許さないことはファンで知らぬものはない。その路線のひとつの到達 点がこの作品だと思ってほしい。

十三歳の中学生、西蓮寺啓は、ゲイでサディストという二重苦(?)の先輩、茂手 木信之に目をつけられ、過酷な凌辱を受け、彼の性奴隷とさせられる。信之は啓の 母親の秘密を知っているがため、この暴虐な少年から逃れることができないのだ。
美しいもの、心なごむものを見れば破壊しつくさずにはおけない信之は、あろうこ とかあるまいことか、啓の母親が辱められる現場へと啓を連れてゆき、母の狂態を 見せつけられながら欲情するその息子を嬲り尽くすのであった。
その信之がまた目をつけたのは、どう見ても少年としか思えない、若鹿のような肢 体をもつ美少女、弓香。弓香は啓の同級生であり、母親がやはり啓の母親と同様の 秘密の職業。脅迫されて、弓香は啓の目のまえで凌辱される……。
その少年少女たちを見守る男と女……。彼らは歪んだ欲望をぐらぐら煮えたぎらせ ながら、可憐な獲物をわが物とするべく、ひそかに接近してゆく――。

どうです、面白そうでしょう? これ、売れないと「ショタものはもう書くな」と 言われてしまう(泣)。
SMポルノ界の鬼才、館淳一の創作意欲を守るためにも、買わねばならぬ一冊であ る。

《書誌情報》

本書は書き下ろし長編で、フランス書院文庫シリーズ(No.0804)にて文庫判型にて刊行された。
デジタルテキストはフランス書院ダウンロードサイトから購読できる。




ISBN4-8296-0804-8
平成10(1998)年3月10日=第一刷発行
発行所=フランス書院
定価480円(税込み、本体=466円)

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