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カバーイラスト 松永けんじ


生贄女子寮

強姦魔

倒錯の令嬢嬲り

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標的(ターゲット)の性癖、生理日まで調べあげた上で、
厳重な警戒体制を誇る女子寮に侵入し、凌辱し尽くす
――倒錯者の手による緻密で冷酷な「レイプ実行計画」。
放尿、強制自慰……“姿なき強姦魔”の歪みきった要求に
女たちはとまどいながらも絶頂へと追いたてられて……

《読者からの解説&感想》その1

 タイトル通り「女子寮で強姦が行われる」という非常にわかりやすいストーリー(笑)、タイトルを見た瞬間だいたいの内容は予測できた?ように思って読んでいたのですが・・・
 裏切られました・・・。
 読みはじめたら、ビックリするやら、感心するやらで(笑)止まらず一気に読みきってしまいました。
 これが・・・ただの強姦のやり方ではないのです。ここまでするか!? という手口。さすがいろんな建物に詳しい館さん(爆)読んでからのお楽しみですね。
 女性の立場からすると強姦などされたくはないですが、ストーリーの後半部分で主人公が後日強姦魔に電話で呼び出され寮の屋上で携帯電話ごしにオナニーを命令される、というシーンがあります。
「強姦」という行為は別として、そのシーンを読んでいる時には、興奮しました(笑)

 メグ(MLメンバー)

《読者からの解説&感想》その2

 作者本人は、強姦魔の話です、なんて簡単に片づけていますが、とんでもありません。それなら、もっと簡単な方法があるでしょう。
 それに、沢山の似たようなお話があります。
 さて、われらが館 淳一、どんな風にお話を作ってくれたのでしょうか。

 主人公は、Sales Man。たまたま知り合ったとなりの部屋の住人との出会いから物語りは始まります。
 隣人は不思議なバイオリズムの持ち主だったのです。
 そして彼との出会いが眠っていた主人公を目覚めさせました。
 隣人は、不慮の事故で死んでしまいますが、彼の残したなぞを手がかりに、継承者と名乗った主人公の冒険がはじまります。
 もちろん、主人公は、いくつもの困難を乗り越えなければなりません。
 伝説のアトランティスに到達する為に。ヘラクレスの柱を通らなければならないのと同じように。
 そして最後には、楽園が待っていたのです。

 物語は、読み手の想像力を越えた夢を提供し、楽しませるものです。
 この本の中に、それがあります。
 でも、すべての人に当てはまる訳ではありません。
 限られた人にとって、この本のまさしく夢を活字にしたものです。

はるか(MLメンバー)

《読者からの解説&感想》その3

 聖美学園女子大の学生寮『友愛タワー』……。
 鉄壁の守りを誇るこの女子寮に、ある夜、強姦魔が侵入した。
 どうやって?
 襲われた香野智美は、男性や女性の化粧品とは違う、嗅ぎ慣れてはいるがとっさには思い出せない何かの匂いが、彼の肉体から発散しているのを感じた。
(ああ、感じてしまう……)
 この風変わりな凌辱者に弄ばれながら、切ない目で相手を見上げる智美だった。
 一方、隣人の突然の死によって、彼の秘密を隠蔽すべく隣室に侵入した松園瞬は、特異な女装者であった拝島正己が残したMOディスクを解析するうち、すさまじい計画の全貌を知る。
 その名も『Rプロジェクト』!
   

 もちろんわれらが館淳一が、単純な「強姦魔」小説を書くわけがない。
 その周到な女子寮侵入計画の驚くべき詳細については、未読の読者のために黙秘するしかないけれど……。
 そんな、まさか……!
 と思いつつ、
 もしかして……?
 と思わせる異様なまでのリアリティが溢れる、官能小説としてはもちろんのこと、ミステリとしても第一級の面白さをもつ傑作!
 かの江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」が現代に書かれていたなら、きっとこんな作品になるに違いない。
 ああ、乱歩さんに読ませてあげたい!
 そこに展開する世界は、世の「常識」なる迷信をことごとく覆す、まさに知的であると同時に官能的な、絶妙なバランスを保つ館ワールドの醍醐味。

 マミはベッドカバーの上に仰向けに倒れた。ミニスリップのレースの裾がまくれて白い腿の付け根に、やはり黒い、レースがたっぷり使われているショーツの三角形が見えた。
(う、勃起している……)
 どこから見ても妖艶な美女の、そこだけがどうしても本性を隠せない隆起がナイロンをこんもり盛り上げていた。     (第四章 倒錯の肛姦)

 メイン・ストーリーの見事さはもちろんのこと、こういう場面がわたしはいちばん好き!
 そういえば「屋根裏の散歩者」の主人公・郷田三郎も、女装趣味の持ち主だったんだよ。
 知ってた?

  詩織

《作者より》

 強姦魔の話です。(^_^;)
 どうせぼくのことだから、当たり前の強姦魔ではありません。
 襲撃されるのが男子禁制、鉄壁の警護体制を誇る最新式?女子寮というのが見どころ。まるでアドベンチャー小説です。(^_^;)

 この侵入経路を考えるにあたって、ヒントになったのは、ぼくが住んでいるマンションなのです。
 ある日、警報が鳴って、調べてみるとエレベーターピットに水が溜まっているというランプが点灯していました。
「エレベーターピット」など聞いたこともありません。管理会社から係員がやってきてきたので作業を見ていると、なんと地下階が無いはずのこのマンションに、広大な地下空間があるのですね。
 どういう理由なのか、地下に水が溜まるスペースがあり、そこの水量が一定限度を越えると警報が鳴るのです。
 その時は排水ポンプが故障したからなのですが、ポンプが動いていれば、ふだんはガレージになるようなほどの空間がぽかッと開いているのです。水びたしになる危険がなければ倉庫にでも使えそう。なんとももったいない空間です(換気や採光の設備がないので真っ暗ですが)。
「マンションのなかには、こんな空間があったのか……」
 それ以来、自分の知らない空間がどこかにあるのではないかと調べるのが趣味になりました。
 やがて、浮浪者があるビルの機械室に住み込んでしまった、という事件が報道されました。
 よほどのことでないと管理人も巡回しないスペースがビルのなかにあり、浮浪者はそこをねぐらとして、ぬくぬくと暮していたというのです。
 ビルやマンションの建物の内部には、そういう盲点があちこちにあるのです。

 他の建物に入った時など、いろいろ調べているうちに、ある個所に入りこめば地下から屋上まで住民に気づかれることなく移動できることに気がつきました(もちろんその入り口には、部外者が入れないように厳重に施錠されているのがふつうですが)
「これだ!」と思いましたね。(笑)

 そうやって「やりたい」一心の強姦魔の気持になって調べ、計画を練ったのがこの作品です。よい子はまねをしないでください。(笑)

《書誌情報》

本書はマドンナ社よりマドンナメイト文庫シリーズ(た1-23)として文庫判型で刊行された。
2002年現在、他の媒体では発表されていない。





ISBN4-576-97104-2
1997年8月25日=第一刷発行
発行=マドンナ社
発売=二見書房
定価本体495円+税

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