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カバーイラスト 石川五郎


セーラー服 恥じらい日記(完全改訂版)

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《収録作品》

『セーラー服恥じらい日記』
『セーラー服下着調べ』
(「セーラー服恥じらい日記」part2)

性への好奇心を隠しきれない
名門女子中等部二年の美少女、絵梨子とユカ。
処女膜検査、レズ、浣腸、肛門性交……
恥ずかしく、気持ちのいいさまざまな体験の
中で、二人の幼いつぼみはいつの間にか、
清らかな花蜜をうっすらと滲ませていく

「さあ、美雪先生を縛っちゃおう」
年上の女教師を膝立ちの姿勢にして両手を頭の上で組ませる。
手首を縛りあわせると、両脇を無防備にさらけ出す姿勢で自由が奪われた。
「キレイキレイにしてあげるからね」
先生の股を開かせ、ユカが性器を、絵梨子が肛門をアルコールで拭った。
「最初は私が前よ」
ユカはそう絵梨子にいい、美雪先生に抱きついて唇を吸った。
絵梨子は後ろからだきしめ、年上の女性のみっちり充実した乳房を
揉みあげ、乳首を刺激したりしながら自分の下腹の繁みを
先生のお尻に押しつける。(本文より)

《読者からの解説&感想》

【セーラー服恥じらい日記】

「お願い。私の処女膜を調べて!」
 白萩女学園中等部のユカは、親友の絵梨子にそう頼まれてあせってしまった。
 何でも絵梨子の兄・圭介が、眠っている時に部屋に侵入して、いたずらをしている らしいのだ。
 ユカと絵梨子は、互いの処女膜を見せあい、検査するうちに、より深いレズメイト になっていった。
 絵梨子のバージンを守るため、圭介に接近したユカは、毎晩ジョギングがてら家を 抜け出した圭介と、自宅のガレージでペッティングを許すようになる。これも親友の ためなのだ。
 一方絵梨子は、高等部のアイドルである美保先輩の元レズペットと噂されるクラス メイトの愛に誘われて、彼女の部屋で刺激的なレズプレイに耽ってしまった。
 翌日、妙にすっきりした様子の兄と、何やら隠しごとをしている気配のユカに疑問 を持った絵梨子は、体育館の倉庫でユカを詰問した。
 ユカから事情を聞いた絵梨子は、内緒で兄を誘惑したお仕置として、ユカのお尻を スパンキングする。
「許してよぉ、絵梨子……。そんなに強くぶたないで。あっ、あっ。かんにんしてぇ ……」
 その頃、日直として残っていた美雪先生は、学園のアイドル美保のたのみで、彼女 に浣腸をほどこした後、見回りに出て、ユカと絵梨子のレズプレイの現場を目撃して しまう。
 あらためて美雪先生の部屋に呼ばれたふたりは、先生がレズビアンであることを知 り、お仕置を受けた上、甘美なレズペットになることを誓わされた。
 しかし、美保の行動に疑問を持った美雪先生は、何者かによって旧校舎の塔から突 き落とされて意識不明に陥り、疑惑のアイドル美保も殺されてしまった。  犯人は誰?
 その目的は?
 レズッ子美少女探偵たちの大活躍がはじまる・・・!

 まさに至福の一冊である。
 古くからの館淳一ファンなら、処女短篇集『姦られる』所収の「ストロベリーは秘 密の香り」を思い出すかも知れない。
 バイオレンス系で売り出した著者には、それだけではおさまらない無限の可能性が あり、その一端を垣間見せたのが「ストロベリー…」なのだ。
 この短篇を読んで、いっぺんで館ファンになってしまった人間も少なくないに違い ない(っていうか、ここにひとりいる)。
 男たちの暗い情念に塗りこめられたかのような官能小説の世界に、涼やかな風を吹 き込んだ好短篇である。未読の方がいたら、すぐにダウンロードしなさい。
 さて、本作は「ストロベリー…」の方向性をさらに深化させた傑作長篇であり、主 要登場人物の少女たちが全員レズビアンという空前のファンタジーになっている。
 ファンタジー?
 そう、これはファンタジーなのだ。
 丹念に描かれたディテールと、巧みなストーリーテリングによって構築された、あ りえざる世界のありえざる物語!
 ここにこそ小説を読む幸福がある。
 たとえば作中にこんなシーンがある。
 ユカは不仲になった両親を復縁させるために、父親をそそのかして、母親をレイプ させる。そしてその光景を見ながら・・・。

(うーん、ママはパパにレイプされてるんだ。それにしてもすっごい迫力!)
 思わず感心してしまうユカ。
                      (第4章 半熟のプレゼント)

 姉のミカときたら、復縁のレイププレイに没頭する両親のために、サンドイッチを こさえる始末だ。
 一歩間違えば噴飯ものになりかねないこんなシーンを、読者に納得出来るようなか たちで描ききってしまう筆力は、やはり尋常ではない。
 こんなすさまじいシーンを描いて、なおかつほほえましく思わせてしまうという離 れ業を演じられる作家は、世界広しといえども、筒井康隆と館淳一くらいのものだろ う。
 そしてさらに凄いことに、本作の続篇にして、文字通りの姉妹篇である『セーラ服  下着調べ』には、これをはるかに上回る、悶絶の場面が登場するのだ!

「じゃ、パラダイスに送りこんであげるわね……」
                      (第2章 女教師のペット)

 あああ・・・。
 もう言葉もないわ。
 今すぐ読みなさい。
 これを読んでもピンと来ない人がいたら・・・。
 悪いことは言わないわ。
 豆腐のカドに頭をぶつけて、死んでおしまいなさい!

  詩織(MLメンバー)

【セーラー服下着調べ】

 六月になって最初の日だった。
 名門・白萩女学園の仲良しレズっ子、ユカのレオタードと絵梨子のパンティが何者 かによって盗まれた。
 同じクラスの琴美の視線に熱いものを感じたユカは、彼女こそ犯人と思い込み、絵 梨子とともに琴美の恥ずかしい身体検査を行う。
 ところが……。
 生理用の通称ハンペン・ショーツまで見せられた琴美は潔白だった。
 罰として琴美にお尻を叩かれたユカと絵梨子は、巧みな指技にイカされてしまい、 彼女をレズっ子遊びの仲間に入れることを承諾する。
 琴美の豪邸に招かれたユカと絵梨子は、そこで琴美と継母・千絵とのレズ・プレイ の話を聞かされる。しかもまだ琴美はバージンだという。
「ねーユカと絵梨子、琴美のバージン奪ってぇ」
 さすがにその願いは断ったユカと絵梨子は、琴美のために素敵な相手と機会を見つ けてあげる約束をする。
 そのチャンスは、意外なところからやって来た。
 一学期も終わりに近いある日、今度は琴美のブルマが盗まれた。
 犯人は謎の美少女だった。
 そしてその正体は……。

 傑作『セーラー服 恥じらい日記』の続篇にして、文字通りの姉妹篇。そして恐ろ しいことに、前作をしのぐ大傑作!
 何といっても素晴らしいのは……。
 ちょっとネタばれしちゃうけど、女装っ子の美少年を三人のレズっ子が犯す場面 だ。
 登場する女性キャラクターのすべてがレズビアンというだけでも気が狂いそうだと いうのに、このシーンの倒錯度は、大脳の許容量をはるかに越えている。
 いても立ってもいられない気分になって、どっかへ走って行きたくなるほどだ。
 って、どこへ行けばいいっていうの?
 さらに物語の後半では、琴美の一家に仕掛けられた大陰謀にユカと絵梨子も巻き込 まれ、レズっ子美少女探偵のサスペンス溢れる活躍も楽しめる。
 脇役としては、冬ミス、ナチの女看守と恐れられるハイミス女教師・冬木真知子が チャーミング!
 物語は六月の最初の日に、少女が夏のセーラー服に着替える場面で始まり、夏のセ ーラー服お別れパーティーで幕を閉じる。
 少女たちはまた新たな性愛の世界へと足を踏み入れて行くことが示唆されて物語は 終わるのだが、それは同時に、二度とめぐっては来ない「ひとつの季節」の終焉を物 語ってもいる。
 そう、これは「レクイエム」なのだ。
 どんな天才作家にも、二度と書けない奇跡のような傑作というものがある。
『セーラー服 恥じらい日記』『セーラー服 下着調べ』という双子の姉妹のような 作品はきっと、館淳一にとって、そんな作品なのに違いない。

秋風が吹き、とうとう夏の制服と別れる日が来た。
(この夏も、いろいろあったなあ……)
 日曜日、感慨深げに白いセーラー服をたたむユカ。少女期の夢、愛、なつかしい思 い出のしみこんだ中等部の制服だ。もう着ることはないが、なぜか捨てる気にはなれ ない。

                           (第5章)

 さようなら少女の時間……。
 さようなら夏の日の思い出……。
 若いということは、ただそれだけでは素晴らしいものじゃないけど、夏服の似合う 少女は、そこにいるだけで奇跡のように美しい瞬間があるものよ。
 だけどそのことに、本人は気がついていないけれど……ね。

 詩織(MLメンバー)

《書誌情報》

本書は1986年に刊行された『セーラー服恥じらい日記』(No.17参照)と、1988年に刊行された『セーラー服下着調べ』(No.27参照)(どちらもマドンナ社マドンナメイト文庫)の二作を合本として新書判型で刊行されたものである。
刊行にあたっては若干の加筆訂正がなされている(「レコード」→「CD」など)。





SBN4-576-96135-7
1996年10月25日初版発行
発行=マドンナ社
発売=二見書房
定価=980円(税込み)
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