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カバーイラスト 浜田 和


仮面の調教 女肉市場

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「売られた」牝奴隷を待ち受ける凄惨な肉儀式!

美貴子は横臥して片脚を持ち上げさせられている。
そこに中年男の怒張した器官が押しつけられ、
肉の花弁を押し分けて性愛器官を犯してゆく。
「ああっ、ううぅ、む、無理ですうっ、い、痛ああいっ!」
すでに肛門からは太い人工の器官が入ってきている。
そのために薄い筋肉と
粘膜だけで隔てられた膣は圧迫されてひしゃげているから、
男根は容易には挿入できない。
「わめくな。これまで何人もがこうやって受け入れてる」
「ひーっ!」
泣き叫ぶのを無視して容赦なく無慈悲に柔肉を辱めていく。

《読者からの解説&感想》その1

 館さんの作品にしては珍しく、いきなり調教が始まっていて、いつも考えてしまう地理の説明がなく(でも私にとって、この背景のしっかりしたところも魅力の1つなのですけど)スムーズに読み始められました。
 私は組織的な調教ものって好きです。集団での強姦等々実際あったらすごいだろ うなって思ったらはまってしまいます。
 この主人公の気持ちの描写も細かく書かれていて、無理矢理に連れて行かれる自分の中に、実は連れて行かれたい気持ちの自分がいる?・・・ことの自分自身の心の葛藤など・・・
 責めの種類も多くて 一番最初の「捕獲」での生殺し、一回目のオークションでの視姦、バイブレータと男根での2穴責めなどなど。
 一番良かったのは 公開調教での調教師の鞭打ちですね。
 最後の○○も良かったし。
 ○○とは・・・? 読んでからのお楽しみです。(笑)

  理恵(MLメンバー)

《読者からの解説&感想》その2

 いろんな動物の仮面をつけた男性に、女性が奴隷としてセリにかけられおとされていく・・・
というのが 主なストーリーです。
「黒き欲望の戦士団」という組織によって、
捕獲→凌辱→調教→家畜→奴隷→打擲→輪姦→笞刑→疼痛→騎乗→肛虐→拷問 
という流れでいろんなことが進んでいくのですが、順を追っていくごとにドキドキして面白さが増してきました。
「次はどんなことされるの?」って自分が主人公、美貴子になりきっていました。
「こんなことされるのなんて・・・」などと思いながらも容赦なく続く責めに、
「もっと感じていきたい・・・」っていう気持ちになって。。。
特にM女とS男性が 思う存分楽しめる作品だと思います。

 女性は勃起した男性器官を見ると、ごく自然にそれに触れ口にくわえて唇や舌で愛撫したくなる本能を秘めている。
 なぜペニスが膣ばかりではなく口にすっぽり収まるサイズなのか。
 秘唇はその名のとおりどうして唇に似た器官なのか。
 神は男と女が上下逆になっても交合しあえるよう・・・
 その結果、快楽を倍加できるよう設計したのではないか。

 そうですね・・・ごく自然に愛撫したくなります(爆)

  メグ(MLメンバー)

《読者からの解説&感想》その3

 ブルゴン商事に務めるOL杉原美貴子は、帰宅途中、謎の男たちに拉致され、訳の わからないままに裸にされ、犯され、奴隷の誓約までさせられてしまった。
 男たちは全員が動物の仮面を被り、大佐と呼ばれる指揮官のもと、厳格な掟と統率 のとれた行動で、若くて魅力的な女性を次々と奴隷として調教し、メンバーに提供す る組織的集団だった。
 その名も《黒き欲望の戦士団》!
 一旦は解放された美貴子だが、戦士団の命令で呼び出され、他の牝奴隷とともに屈 辱的なオークションに出され、男たちの視線に晒されただけでオルガスムスを感じる 身体になってしまった自分を知る。
 こうして美貴子は、OL生活を続けながら、オークションで落札した会員たちの性 的奴隷として奉仕する二重生活を強いられる。しかも彼女は、同居している弟・雅也 に、それを絶対に知られたくない。
 戦士団の監視は厳しく、その要求はエスカレートするばかり……。
 ルビーという名前を与えられ、心身ともに奴隷と化して行く美貴子は、剃毛され、 小陰唇にピアスを穿たれ、深い絶望感に打ちのめされた。
 しかし、調教はとどまるところを知らない。
 プレイルームとして使用されたホテル『エメラルダス・アンバサダー』のベルボー イとのコンタクトに成功した美貴子は、彼の情報を手がかりに、反撃を開始する。

 冒頭、ビデオの撮影を装って、衆目の中でヒロインを誘拐するという趣向が、まず 秀逸である。
 また、各章の冒頭にエピグラムのように示される《黒き欲望の戦士団》のインフォ メーションや規約も凝っている。各章ごとに様々な調教のパターンが楽しめるのも魅 力だ。そこらへんは、雑誌連載という形態にも密接な関係があるに違いない。
 ひとつの作品に、はちきれんばかりのアイディアを投入し、読者を楽しませるのが、この作者のモットーに違いない。
 個人的に楽しめたのは、第九章「疼痛」に登場する「カントフィップ」という責め だ。
 女性が女性を責めるというシチューエーションそのものが刺激的である上に、苦痛 と快感が入り交じった、くすぐったいような不思議な感覚が伝わって来て、読んでい て、思わず腰のありたがムズムズしてしまう。
 こうした寸止め生殺し感覚を描いたら、この作者の右に出る者はいないだろう。
 ヒロインは幾多の館作品の女性同様、屈辱的な調教を受けながらも、それを自らの 快感に転嫁し、より魅力的な女性へと変貌して行く。そこには、性的快感を養分とし て強靭な生命力を獲得して行く女体の神秘が、ある種の畏敬の念を込めて描かれてい る。

 弄虐の限りを尽くされているうち、美貴子はだんだん、女の持つ力というようなものを感じるようになっていた。
 男たちが飽くことなく美貴子や他の奴隷たちに淫虐な行為をしかけるのは、それだ け女というものに力があるからなのではないか。奪われても奪われても湧き出る活力。

                          (第五章 奴隷)

 愛は惜しみなく奪うものなのか?
 いやいや、奪われても奪われても湧き出るものに違いない。
 しかもこのヒロインは快楽に溺れることなく、自分をこのような境遇に陥れた犯人 を追及する。
 結果もたらされたものが快楽であったとしても、誘拐という理不尽な手段を彼女は 許さないのだ。
 ここには強靭な意志の力がある。
 館作品にしばしば登場する「強いヒロイン」の典型である。
 性的快感に磨かれて強く美しくなって行く女性。
 なるほど、館作品に悲劇のヒロインは似合わない。

 蛇足ながら、戦士団の医務官として登場する佐奈田玲子という人物、レイコという 名前から『女医秘密診察室』等、多くの作品に登場する女医・令子こと鷹見令子を彷 彿とさせるが、別人なのだろうか?
 佐奈田という変名を使って、アルバイトをしていたりして……。

 詩織(MLメンバー)

 

《作者より》

「秘密組織モノ」というジャンルがあります。
ぼくの作品群でいうと、『大凌辱!』が代表です。
一人の人間がいろいろやるより、大勢の人間が役割分担して、組織的に動いたほうが悪事はやりやすいですね。(笑)
問題は、そういった組織集団の性格です。
暴力団の資金源としての売春組織――なんていうのは、ありきたりでつまりません。組織のメンバー同士が何によって結ばれるか、その絆のありかたというのが重要だと思います。
『大凌辱!』は、ちょっと変わった動機で集められた――つまりある病いの持ち主だけ――メンバーが、軍隊的な組織集団(歩兵分隊程度)を結成して機動的に動きます。
この作品に登場させた『黒き欲望の戦士団』は、『大凌辱!』の組織をさらに大きくしたものです。
メンバーは同じ欲望を抱く、やはり一種の病者の集まりです。それゆえに組織は強靱さを保ちます。テロ集団と化したオウムのように。
ゆく所敵なしだった『黒き欲望の戦士団』は、最後に、たった一人の娘によって破砕されますが、ご心配なく。『制服美少女を凌辱せよ!』(フランス書院文庫)で残党が体勢を立てなおし、蜂起しますので。(笑)

《初出情報》

本作品は『ザ・ベストマガジン』(KKベストセラーズ)誌に1995年8月号〜1996年7月号にかけて連載された『黒き欲望の生贄』を加筆訂正、改題した。

《書誌情報》

本書はマドンナ社マドンナメイト文庫シリーズ(た1-21)として文庫判型で刊行された。2001年現在、他の媒体での発表はされていない。





ISBN4-576-96098-9
1996年8月25日=初版発行
発行=マドンナ社
発売=二見書房
定価=500円(税込み)

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