実寸大表紙へ

カバーイラスト 新井田孝
カバーデザイン 吉原夢良 


姉弟相姦・恥虐の奴隷市場

67


《読者からの解説と感想》

《 内容紹介》

ヒロインが新しいアルバイトに応募するところからこの物語が始まる。それはホテル「マリーンビューときわ」のラウンジバーのバニーガールだ。面接で下着姿を晒すふみ恵は高校時代に見た絵を思い出す。

刺激的なバニースーツにも慣れてきたふみ恵はVIPを相手にするアシスタントに昇格したが、いきなりミスをしてしまう。その罰は執拗なまでのスパンキングだ。そして、ふみ恵は更なる淫靡な世界へ引きずり込まれていくのだ。
また、ふみ恵のミスの原因であるタレント女優の嶋田悠美によって、ふみ恵の弟、雅人までもが欲望の闇に飲みこまれていく。

小岩井姉弟にかけられた二重、三重の罠はこの後どうなるのか、結末は多くの野望と欲望を飲みこんできたトド岬に持ち越される!

《感想》

映画を見ているように、それぞれのシーンが浮かんできます。そして、想像を超えるラストシーンは館ワールドの中でも特異な部類に入るかもしれません。見城一族野望の書の完結編ともいうべき本作品はトド岬ファン必読の書でしょう。
一枚の絵(ジェロームの「奴隷市場」)がときどきヒロインの頭に浮かびます。心象風景っていうんでしょうか、ヒロインの心理状況を表すものとして19世紀の絵画が登場するんですが、あとでこの絵をみたとき衝撃を受けました。薄暗い場所で女性の裸身が白く浮かびあがる構図はまさに本作品の背景にふさわしい絵ですね。

本書は「女医令子・姦虐病棟」(フランス書院、No.55)の続編として読むと面白さ倍増です。

                    堂玄

《本作品に登場する「奴隷市場」について 》

19世紀フランスの画家・彫刻家、ジャン=レオン・ジェローム(1824-1904)の作品。
「Slave Market」はこういう絵です。↓



注)同じジェロームでも「ローマの奴隷市場」(「The Slave Market in Rome」)とは別の作品。

《作者から》

本書のヒロインはバニーガールです。というかバニーガールが着ているバニースーツかもしれません。
バニーガールマニアというのは少なからずいるのですが、中でも同人誌マンガ家のThe Amanoja9 さんというかたは、かなり熱心にバニースーツにこだわっています。と同時にご自身が女装っ子さんでもあり、かわいい女装バニーを書かせたらこの人にかなうものはいません。
文末にも記していますが、本書の多くはThe Amanoja9さんの《BUNNY ELLE》という同人誌に触発されて書かれたものです。それにプロ(?)のバニーガールに取材した話を織り交ぜています。
バニースーツを身に付けた時、女性はどのように感じるでしょうか。なんと、一種の「鎧」を着けた感じなんだそうです。(笑)
舞台はあのトド岬。(笑)かつてはある新宗教の本拠とされたトド岬が、今度は淫乱邪悪きわまりない奴隷市場と化し、阿鼻叫喚の……。おっとこれ以上は……。(笑)
“トド岬サーガ”のなかでも好きな作品です。

《書誌情報》

本書はフランス書院よりフランス書院文庫シリーズ(通算ナンバー0584)として文庫判型で刊行された。
デジタルテキストはフランス書院サイトより有料ダウンロードできる。




ISBN4-8296-0584-7 C0193
1994年11月10日=第一刷発行
発行=フランス書院
定価=500円(税込み)

トップへ | 著作リストへ