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カバーイラスト 村山潤一


女社長 震える柔肌

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《収録作品》

『妻の愛人』
『息子の恋人』
『ピンサロОL』
『ぼくが女性の下着をつける理由(わけ)』

作者より

これらの作品を読み返して、中でも思わず笑ってしまうのは、『ピンサロOL』です。
時代ものとかSFではなく、現代を舞台とした短編にはいやおうなく作者の時点での心理状態が反映されてしまうものです。
つまり『ピンサロОL』には、ピンサロ=ピンクサロン=ピンクキャバレーに対する当時の作者の思い入れが重なっているのですね。
この当時、取材のためにあちこちの風俗店を巡っていましたが、五反田の三流店とも言うべきうらぶれたピンサロで(どうして三流かというと、ぼくは『女子高生博物館』でも書いたとおり、主流正統一流本格を嫌う天の邪鬼的性格と低回趣味があるからです)ひとりの気立てのよいピンサロ嬢と知りあいました。
荷風散人は玉ノ井の私娼窟で出会った気のいい娼婦をもとに不朽の名作『墨東綺譚』を書きましたが、ぼくは五反田の潰れかけたピンサロ店の風俗嬢からヒントを得て『ピンサロОL』を書いたというわけです。だからといってぼくが荷風に匹敵するとは誰も言ってませんからね。(笑)
さて、ピンサロとОL,どう結びつくのでしょうか。
「昼はОL,夜はピンサロで働く女だろう」
ブー。外れ〜。(^_^;)
「笑ってしまう」というのは、そこなんですよ。(笑)

《初出情報》

『妻の愛人』……『小説CLUB』94年7月号
『息子の恋人』…………『小説CLUBロマン』94年7月号
『ピンサロOL』……『小説CLUB』92年9月号
『ぼくが女性の下着をつける理由』………『小説CLUB』94年2月号

《書誌情報》

本書はグリーンドア社よりグリーンドア文庫の一冊(通算ナンバー296)として文庫判型で刊行された。
デジタルテキストは電子書店パピレスよりダウンロード発売中。





ISBN4-7669-2050-3
1994年8月30日=初版発行
発行=グリーンドア社
発売=株式会社勁文社
定価=500円(本体485円)

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