実物大表紙

カバーイラスト 新井田孝
カバーデザイン 吉原夢良 

悪魔の羞恥刑

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《読者からの解説と感想》

 ラシックス・・・。
 女子大生・有紀の口から出たのは、利尿剤の名前だった。
 放尿と飲尿による快感、それは有紀が幼い頃、従姉弟たちに調教されて以来、忘れられないものとなっていた。
 総合病院の会計事務課に勤務する中尾圭は、高校の同級生で、同じ病院で薬剤師をしている早苗に有紀との関係を正直に話し、ラシックスを分けてくれと言う。
 バイセクシュアルである早苗は、ラシックスを分けてやるかわりに、自分もそのプレイに参加したいと答えた。彼女もまた、継母によって失禁プレイの虜になっていたのだ。
 早苗のマンションに招かれた圭と有紀は、特別に作られた秘密の部屋で、いつ果てるともない放尿プレイにのめり込んで行く・・・。
 おしっこを浴びせあい、飲みあい、それを浣腸に仕込んでの温泉浣腸から、温泉噴射へと・・・。
 快楽の果てに、睡眠薬で眠らされた圭は、自らの女装癖を告白させられ、女装させられてた上、美女ふたりにいたぶられ、放尿プレイの醍醐味を身をもって体験することとなった。
 こうして誕生した女子大生と薬剤師、女装美女のトリオは、病院のコンピュータに侵入して、絶好の獲物を発見した。
 その獲物とは・・・?

 放尿プレイという新たな題材に取り組み、快楽の新天地を開拓した意欲作。
 薬物の豊富な知識を投入して描き出された物語は、リアリティで補強されながらも、リアルを超越した恍惚の世界へと読者をいざなう。
 滝のように流れるおしっこの洗礼を受けて、われわれは文字通り「聖水」という言葉の意味を思い知らされるのだ。
 水=浄化のイメージを巧妙に重ねながら描かれる、ある種のユートピア小説でもある。

「おしっこの中にはバイ菌なんか一匹もいない。世界で一番きれいな水なんだから」
                       (第五章 肛門姦より)

 はにゃ〜ん。
 この本を読むとね、とってもおしっこがしたくなるのぉ。
 もちろん、パンティを穿いたまま・・・ね。
 利尿剤も飲んでみたくなっちゃいますぅ。
 いとしいお方(あたしの場合は女性限定だよ)のおしっこを全身に浴びてみたい!
 そして、そのおしっこを飲んでみたい!
 そんな狂おしい想いにかられる、せつないほどに危険な一冊です。
 あ、女装ファンにもおススメだから、ね。
 ちゃんと縛りもあるからね。

                            詩織

《作者から》

熱心な愛読者のなかにはお医者さんも少なくなく(どうも医師という職業にはSMマニア――特にサディストが多いような気がします)、いろいろ貴重なアドバイスをいただくことが多いのですが、この作品も、そういったSのお医者さんが教えてくれたプレイが基になっています。
医師、看護師といった医療に従事する人には排泄プレイを楽しむマニアが多いのですが、このお医者さんも例にたがわず排泄プレイ、特に強制排尿プレイのマニアでした。いわゆる「お洩らしプレイ」というやつですね。
そのお医者さんは、自分が愛人の看護師やゆきづりのナースたちを、どのように責めて強制排尿させるかを、微に入り細に入り、メールに書いて送ってくれました。ぼくはこれで利尿剤『ラシックス』というものの存在を知ったのです。
作品中に描かれているプレイについては、そのお医者さんのプレイ報告を基にしています。医学的には間違った部分はないと思いますが、もしあったら、それはそのお医者さんの責任。(笑)
しかしまあ、お洩らしプレイというのは前から書きたかったのですが、かなり特殊なフェティシズムなので、これまで書くのをためらっていました。この作品で書きたいだけ書いたので満足、スッキリです。まあ編集部は困ったかもしれませんが。(笑)
本書によって強制排尿、露出放尿の快楽を知っていただけたら幸いです。

《書誌情報》

本書は書き下ろし長編で、フランス書院文庫シリーズ(No.0518)にて文庫判型にて刊行された。
また、2007年12月、幻冬舎アウトロー文庫にて、復刻版『蜜と罰』が刊行された。
デジタルテキストは発売されていない。




ISBN4-8296-0518-9
1993年11月10日=第一刷発行
発行所=フランス書院
定価=480円(本体466円)

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