実寸大表紙へ

カバーイラスト 脇 庄一


華麗なる情事

46

《収録作品》

『ランジェリービジネス』
『縛り愛』
『わが乳房に罪なく』
『あなただけのXXX(トリプル・エックス)ギャル』
『桃色ネットワーク』
『臀狂い』
『黒い下着のクレオパトラ』
『隣人の秘かな愉しみ』


《読者からの解説と感想》

《紹介》

「ランジェリー・ビジネス」
女子大生の詩穂は、ちょっと人に言いにくいアルバイトをしている。使用済みのパンティを売っているのだが、彼女のやり方がユニークなのは、注文した男に、直接、目の前で脱いで手渡すことだっ た。でも、詩穂にはビジネスと割り切れないところがあって・・・。

「縛り愛」
「弟と寝て欲しいの」春奈が淑美に頼んだことは弟が心配のあまりのことだったのかもしれないが、まさかそれがこんなことになろうとは思いも寄らなかったに違いない。春奈の誤算は、淑美の秘密 を知らなかったことだった。

「我が乳房に罪なく」
暴力を振るう夫から逃げてきた由起子は、隠れ住むアパートの隣に父親と二人で住むトオル少年を見て母性愛的な衝動にかられるようになった。世間並みの幸せを望む女と、小さいときに母親をなく した少年との出会いはとある事件を生む。

「あなただけのXXX(トリプル・エックス)ギャル」
総務部次長にある女性社員の素行調査を頼まれた槙野は風俗店を訪ねる。そこは、撮影スタジオと称しているが、実はモデルと本番まで楽しめる秘密のスポットだった。だが、女性社員あゆみはダ ブルX、本番ができるのはトリプルXのギャルだけなのだった。

「桃色ネットワーク」
ある日見知らぬ女性から突然届いた一通のメール、それはパソコン通信が趣味という青年を惑わすには充分すぎる内容だ。ネットおかまでないことを確認するために青年がとった方法は使用済みの下 着を送って貰うことだった。それをきっかけに会話ははずみ・・・。

「臀狂い」
折角ホテルに来たのに密会の相手は急にキャンセル。そんな時、怜一の前に魅力的な女性が現れた。彼女の誘いに応じた訳は他でもない、その臀だ。女の臀に惹かれた男の刺激的な一夜。

「黒い下着のクレオパトラ」
浩三は親の遺産相続の関係で元継母の腹を探るためにママに店に来ている。しかし、浩三はママの味方だ。そして、ママも知っていたのだった、浩三がママを慕う理由を。

「隣人の秘かな楽しみ」
音に敏感過ぎると都会で生きていくのは苦労する。車、話し声、エアコン、TV・・・、周りに騒音が多すぎるのだ。でも、もしかしたらいいことだってあるかもしれない。例えばこの男のように。

《感想》

本書はハードコアな作品はなく、どちらかというと純愛路線(?)のような作品が多いようです。ですが、どれも一ひねりしてあるのでストレートなポルノ小説ではありませんね、やっぱり。

「ランジェリー・ビジネス」 (省略)

「縛り愛」 (省略)

「我が乳房に罪なく」 本書で唯一、バイオレンス的な要素がある作品ですが、もちろんテーマは暴力ではありません。乳房に安らぎを感じるのは多くの男に共通のことと思いますが、読後に感じた安堵感も結局はその魔力?

「あなただけのXXXギャル」
この作品はラストで私の予想を裏切りました。「やられた〜」と思いましたね、実際。

「桃色ネットワーク」
もしかしたら、館さんの作品にパソコン通信が登場したのは、本作品が最初かもしれません。技術的には隔世の感もありますが、男と女のやることって変わってないんだろうなぁ、きっと。

「臀狂い」
世の中こんなにうまくいく訳はないと思いつつ、やはりどこかで期待してしまいます。食事するときは相席を狙ってみようかな(笑)

「黒い下着のクレオパトラ」
金と色は欲望の2大要素であり、官能小説にもよく登場しますが、この作品のストーリー展開は館さん独特ですね。

「隣人の秘かな楽しみ」
主人公の音へのこだわりが細かく表現されていて、流石は建築にうるさい館さんと唸ってしまいます。防音対策情報としても役立つ本作品、それがストーリーと見事に絡んでます。

                                  堂玄

《初出情報》

「ランジェリービジネス」……………『小説CLUB』1991年4月号
「縛り愛」………………………………『小説CLUB』1991年3月号
「わが乳房に罪なく」…………………『月刊小説』1990年5月号
「あなただけのXXXギャル」………『小説CLUB増刊号』1990年12月号
「桃色ネットワーク」…………………『小説CLUB』1990年9月号
「臀狂い」………………………………『小説CLUB』1991年1月号
「黒い下着のクレオパトラ」…………『月刊小説』1989年11月号
「隣人の秘かな愉しみ」………………『月刊小説』1990年11月号

《書誌情報》

本書は桃園書房より桃園新書として新書判型で刊行された。
デジタルテキストは発売されていない。

追補情報:『ランジェリービジネス』と『縛り愛』は1997年刊行の「女子大生 淫惑交戯」(グリーンドア文庫 No.90参照)に再録された。




ISBN4-8078-01881-0 C0293
1991年8月15日=第一刷発行
発行=桃園書房
定価=880円(税込み)

トップ | 著作リスト