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カバーイラスト 神崎佳

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カバーイラスト 佐藤与志朗


姉・濡れた下着

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《収録作品》

『エレベーターの貴婦人』
『弟/危険なレッスン』
『恍惚のアラミス』
『かわいい強姦魔』
『その部屋を覗くな』


《読者からの解説&感想》

収録作品の中から二つをとりあげました。

『エレベーターの貴婦人』

霙が降りしきる寒い日に洋太郎と有貴子はホテルのエレベーターで一緒になる。
洋太郎はデザイナーで、有貴子はマスコミで有名なマルチタレント。
突然エレベーターが動かなくなり、二人は箱の中に閉じこめられてしまった。
有貴子は尿意がつのり苦しみだす。見かねた洋太郎は自分が放尿したことにして、彼女の苦境を救ってやった。
後日、有貴子は洋太郎をお詫びにと食事に誘い、そこで彼がサディストだと知り、自分から「お洩らし」姿を見られて興奮する露出狂のだと打ち明け、二人は共通の快楽に耽る仲になる。
――同じホテルで、有貴子から二回目の誘いがあった。
洋太郎は夕貴子に言いつけに従って部屋で待つように電話し、ホテルの薬局に行き「浣腸薬2本を部屋に届けるように」と店員に頼んでから部屋に行く。
やがて、かわいらしい女店員を巻き込んだ淫らな排泄プレイが始まる――。

二人のプレイに巻きこまれる第三者の女店員。館作品の魅力のキーポイントですね。

(感想) 私がM女の調教でやっているプレイが、そのまま書かれている小説です。
ホテルのエレベーター事故で止まっている間におしっこがしたくなる、それも、男性が一緒。こういう場面になったら、本当に困りますよね。
私なら、どうにも我慢できない時はしちゃいます。(苦笑) 有貴子を相手のお洩らし調教の内容がすごい。なんと、薬局の女店員に届けさせた200mlの浣腸液2本を 女店員に命じて浣腸をさせてしまう。
その前に靴ベラで叩かれて、真っ赤になったお尻に・・・。
チコもドキドキしてしちゃった。調教中に突然、第三者に浣腸されるなんて、想像しただけでも恥ずかしい。

『弟/危険なレッスン』

弟、由紀夫の部屋でSM雑誌”SMスレーバー”を見つけた春香は、不倫相手にSMプレイで仕込まれていたマゾ女性。
そこで、春香は由紀夫に甘い罠をかけてSMに興味があるかどうかを確認する。
亜由紀夫は姉の部屋で、愛用していたセクシーランジェリーとSM雑誌と特大バイブを見つけびっくりする。
ある晩、春香の部屋からバイブの音と悶える声が聞こえてきて部屋に由紀夫が行く。 姉が弟にSMの手ほどきをはじめる・・・・・・・・・・。

(感想) 姉が弟にSMプレイの手ほどきをする・・・実際は起こり得ないことだけれども、館さんは身近に起こりえるかのように書かれているのが一番印象に残った。
特に最後の引用部分が、なんとなく姉と弟のSMプレイの素晴らしさが想像できるように思えた。

大股びらきの姿勢で椅子にくくりつけられた姉の前に跪き、由紀夫はバイブレーターのスイッチを入れた。
「う、むうっ、あーっ……。由紀夫クン、凄いっ……! あっ、もっと苛めて!」
悩乱した声を張り上げ、春香の裸体がググッと反りかえる……。

姉が弟に手ほどきして昔の調教での喜びを再び受ける・・・・・素敵だなぁ〜。そう 思いませんか。

ドクトル・チコ(MLメンバー)

《初出情報》

『エレベーターの貴婦人』……『小説CLUB』90年6月号
『弟/危険なレッスン』……『小説春秋』90年6月号
『恍惚のアラミス』……『小説CLUB』90年4月号
『かわいい強姦魔』……『小説CLUB』90年2月号
『その部屋を覗くな』……『小説CLUB』89年11月号

《書誌情報》

本書は1990年8月、グリーンドア社グリーンドア文庫シリーズ(No.152)として文庫判型で発売された。
絶版後、2000年6月、ベストセレクション版(No.524)として、表紙を変えて復刻された。判型、収録作品は同じである。
タイトルの『姉・濡れた下着』が新版では『姉 濡れた下着』と微妙に違っているものの、99パーセント同じものと言っていいので、著作リストには復刻版は含まれていない。
デジタルテキストは電子書店パピレスよりダウンロード発売中。




(旧版)
ISBN4-7669-1238-1 C0193
1990年8月30日=初版発行
発行=グリーンドア社
発売=勁文社
定価=466円+税(480円)

(新版)
ISBN4-7669-3518-7 C0193
2000年6月30日=初版発行
発行=グリーンドア社
発売=勁文社
定価=495円+税



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