実寸大表紙へ

カバーイラスト 西村春海
カバーデザイン 吉原夢良 


美姉・凌辱計画

39
《収録作品》
『女神たちの蒼い夜』
『妄執の館』
『被虐夢は絹に包まれて』
『赤い奸計』
『美姉・凌辱計画』


金曜日、ついに実行する夜が来た!
ワープロで練りに練った“美姉・凌辱計画”を……
薬で眠った20歳の女体を包む、
悩ましすぎる黒いドレスを剥ぐ!
ハイレグのスキャンティに顔を近づける!!
若い牝の甘酸っぱい体臭が漂う。
牡の理性を奪い去る、魅惑的な匂いだ。
下着を奪いとるなり露わになった割れ目。
なんて奇麗なんだ、姉さんのここは……。
コーラルピンクに輝く花芯を眺めつつ、
全裸の弟は姉の麗肉にのしかかったが……。


《読者からの解説と感想》

【女神たちの蒼い夜】
 別荘でレズプレイを楽しむ女医と看護婦。それを覗く一人の男性。
 新婚さんは別々の部屋で拘束され、この女医から性不感症の治療を受けます。
 性不感症の治療が館ワールドらしくハードなレズプレイやSMプレイです。
 館淳一の性不感症の治療でのマジックミラーの使い方や、ハードなレズプレイなど 館ファンには必見だと思いました。

【妄執の館】
 あれ〜、この人どこかで会ったことがあるような・・・?! それがキーポイントの小説です。
 男は未亡人の秘密の過去を思い出し「おまえの娘にすべてを言う」と彼女を脅迫して、自分の快楽の道具として行くお話です。
 最後のほうの展開が、また面白いのです。
 娘が未亡人に受けるお仕置き、未亡人が男から受けた調教など、スパンキングシーンが多く、スパマニアには必見の作品だと思います。
 未亡人の知られたくない過去とは・・読んで確認してくださいね。

【被虐夢は絹に包まれて】
 スパンキングで勃起する弟を、姉が「悪魔退治をしてあげないと・・」と言って調教します。
 弟が姉のきびしいスパンキングの調教を受けた時に「悪魔はもういません・・」と言うシーンがあるの。こんな弟ならいっぱい可愛がってあげたいですね。

【美姉・凌辱計画】
 両親の転勤がきっかけで、弟と姉がふたりだけで暮らすようになった。
 受験勉強中の弟が実の姉を犯す凌辱計画を立て、それを実行するお話です。
 弟が実の姉を凌辱する。館ワールドでは、あり得ないような世界をごく自然に現実にあるお話として実感させてくれるのがすごい。
 また、作品の中で、実際に弟が実の姉を凌辱する時の真剣さ、それを受ける姉の、茶目っぽさがとても対照的です。
 館淳一の作品の奥深さを感じられた作品でした。

 ドクトル・チコ(MLメンバー)

《作者から》

 新書版短編集から『黒いレースのニンフ』などM色の強い作品2編が外され、新作と再録を加えた中・短編集です。
『美姉・凌辱計画』は、魅力的でわがままな姉を犯そうとする弟が、どうやったらいいか、最初は妄想主体でいろいろ計画を練り、それをワープロに記してゆきます。ワープロ全盛の時代でした。(笑)
 ところが、その秘密計画書を、姉が偶然に見てしまうというところから、物語は読者の予想を越えて暴走します。(笑)
 ぼくの作品のなかで、襲うものの行動を襲われるものが察知し予測し対応する――というテーマでは『見えない強姦魔』など、幾つかあります。
 ふつうなら襲われないように対処するのですが、ぼくの作品では反対なのです。(笑)
 なお原題が『姉は凌辱の裸像』という妙なものになっているのは、担当編集者がぼくのつけた「姉/凌辱の裸像』というのを読み間違えたからです。(笑)

 

《初出情報》

『女神たちの蒼い夜』……『S&Mスナイパー』1985年9月号
『妄執の館』……『別冊S&Mスナイパー』1983年10月号
『赤い奸計』……『月刊小説』1985年11月号(原題『猫を殺した女』)
『被虐夢は絹に包まれて』……『S&Mスピリッツ』1984年2月号
『美姉・凌辱計画』……『小説春秋』1990年3月号(原題『姉は凌辱の裸像』。加筆して中編化)

《書誌情報》

本書はフランス書院よりフランス書院文庫シリーズ(通算ナンバー0323)として文庫判型で刊行された。
スナイパーノベルスの新書版として刊行された短編集『黒いレースのニンフ』(No.11参照)から『黒いレースのニンフ』と『禁断の密戯』を外し、中編『美姉・凌辱計画』と『被虐夢は絹に包まれて』を加えた内容になっている。
『凌辱計画』は初収録だが、『被虐夢』は短編集『絹の淫ら夢』(リストNo.7参照)からの再録である。 デジタルテキスト、他の媒体では発表されていない。




ISBN4-8296-0323-2
1990年8月10日=初版発行
発売=フランス書院
定価=420円

トップへ | 著作リストへ