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カバー&総合デザイン Kazuhide Seki
撮影 Takahisa Ide
モデル 樹まゆみ/高村有貴子


ピーピング・ラブ

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《読者からの解説》

 双葉文庫の「ファンタスティック フォトノベル フォー ボーイズ」シリーズの 第一弾として発売された作品であり、百冊を超える館淳一作品の中でも珍品中の珍品 といえる一冊だ。
 このシリーズはイメージ写真と小説を組み合わせたもので、本作品ではヒロインの玲を樹ますみ、その姉のミキを高村有貴子が演じている。また重要な台詞は大きなフォントで書かれるといった試みもなされている。
 ストーリーは、女子高生の玲の部屋を望遠鏡で覗くことが日課になってしまった大 学生、大介が彼女と結ばれるまでを描いたもの。
 基本的には爽やかな青春モノであり、SMシーンや過激なファックシーンなどは登場しないが、館淳一世界を構成する重要なキーワードのひとつである「窃視」がメインになっているためか、氏独特のムードは濃厚だ。
 普通であれば単に変態呼ばわりされ、非難される覗き魔の立場から、覗く対象への愛情を丹念に描写しているのが興味深い。この作品を読むと、ストーキングも、また愛情表現の一パターンなのだなと思えてくるのだ。

 ちなみに樹ますみは当時人気のあった美少女系AVアイドルで、本作でも愛らしい ヌードを披露してくれているが、やや色黒なところが本編のイメージと違うかも?

 安田理央(エロライター&MLメンバー)

《書誌情報》

本書は双葉社から双葉文庫の一冊として、文庫判型で刊行された。
早くに絶版され、古書市場でもほとんど見かけることがない。
「ファンタスティック フォトノベル フォー ボーイズ」シリーズ(1)と銘打たれているが、シリーズはこれ一冊しか存在しない。つまり事実上はシリーズではない。

2004年4月、同じ双葉社の双葉文庫より、テキストだけの形で復刊された。
詳細はNo.125を参照のこと。




SBN4-575-50145-X
1987(昭和62)年12月20日=初版発行
発行所=双葉社
定価600円


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