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カバーイラスト 新井田孝
カバーデザイン 勝俣正希


ロリータの鞭

022

《収録作品》

『倒錯のセーラー服』
『女教師のいるアトリエ』
『ロリータの鞭』
『アマゾネスの蜜』
『ヴィーナスの手錠』


セーラー服、
レースの下着、
美少年、
ロリータ、
アマゾネス、
サディスティン――
甘く淫らなエロスの迷宮へと誘う、
鬼才・館淳一の作品集。

《作者より》

ミリオン出版の新書シリーズ、“スナイパーノベルズ”は、ぼくの作品は7冊出しています。
そのうち『闇から来た猟人』『ナイロンの罠』『乱倫のバラード』『絹の淫ら夢』までは、オーソドックス?なSM作品でした。つまり男性がSで、女性を責めるというもの。ところがSMスナイパー誌から「男性Mの作品が欲しい」ということで、まあ『ナイロンの罠』でM系ヒーローのおもしろさに目覚めた?作者は、喜んで続々と男性M作品を書きました。
これらがスナイパーノベルズの後期、『黒いレースのニンフ』『濡れ色のマドンナ』に収録されるにつれ、売り上げがガクンと落ちました。
男性Mモノの作品に熱狂する層は、SM雑誌読者のなかには少なからずいるのですが、一般書店の店頭に並べられた本の読者層としては、まだまだ(今もか)希少だったのですね。
発売元もあまりの売れなさに音をあげ、「もう館淳一の本は出すな」と出版社に命じてきました。
というわけで、この本で館淳一はスナイパーノベルズからほうり出されてしまうわけです。(笑)
売れ行きという面からみれば、確かに最低レベルの本でしたが、男性M作品の出来のレベルとしては、実はこの本あたりが絶好調最高潮でした。(笑)
作者にとっては、どれも渾身の情熱をこめて書き上げた作品で、満足度も高いのですが、全編Mモノということで、フランス書院、マドンナメイト文庫など他の出版社が食指を伸ばしてくれたことはかつてなく、ここに掲げられた全作品はすべて絶版後、どこかで発表されたことはありません。
まことに残念なことです。
いつかはこれらの作品に再び陽の目を浴びさせてやろうといろいろ努力していますが、未だ成功していません。でもまあ、諦めずに努力しつづけるつもりです。

努力の結果が実って(笑)、本書は同タイトルのまま06年7月、太田出版より新書版で改訂復刻されました。詳しくはNo.138を参照してください。

《初出情報》

『倒錯のセーラー服』…………『S&Mスナイパー』1986年10月号
              (「裁きは汗にまみれ甘く」改題)
『女教師のいるアトリエ』……『S&Mスナイパー』1987年2月号
           (「クレオパトラは鞭を手にして」改題)
『ロリータの鞭』………………『S&Mスナイパー』1987年4月号
               (「黒い下着のロリータ」改題)
『アマゾネスの蜜』……………『S&Mスナイパー』1987年6月号
『ヴィーナスの手錠』…………『S&Mスナイパー』1987年8月号
          (「肌燃える、ワンダーヴィーナス」改題)

《書誌情報》

本書はミリオン出版よりスナイパーノベルス・シリーズの一冊として(通しナンバー64)新書判型で刊行された。





ISBN4-88672-663-1 C0293
1987(昭和62)年10月5日=初版発行
発行=ミリオン出版
発売=大洋図書
価格=780円

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