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カバーイラスト 渡辺文也
カバーデザイン 田中保次


セーラー服 恥じらい日記

17

名門女子校はレズっ子淫行まっ盛り
14歳の絵梨子とユカはもちろん“処女”
でも、美人女教師のペット奴隷になったり
兄貴をお口のなかでイカせちゃったり……
そんな二人が淫猥な事件に巻きこまれ??

《読者からの解説&感想》

「お願い。私の処女膜を調べて!」
 白萩女学園中等部のユカは、親友の絵梨子にそう頼まれてあせってしまった。
 何でも絵梨子の兄・圭介が、眠っている時に部屋に侵入して、いたずらをしている らしいのだ。
 ユカと絵梨子は、互いの処女膜を見せあい、検査するうちに、より深いレズメイト になっていった。
 絵梨子のバージンを守るため、圭介に接近したユカは、毎晩ジョギングがてら家を 抜け出した圭介と、自宅のガレージでペッティングを許すようになる。これも親友の ためなのだ。
 一方絵梨子は、高等部のアイドルである美保先輩の元レズペットと噂されるクラス メイトの愛に誘われて、彼女の部屋で刺激的なレズプレイに耽ってしまった。
 翌日、妙にすっきりした様子の兄と、何やら隠しごとをしている気配のユカに疑問 を持った絵梨子は、体育館の倉庫でユカを詰問した。
 ユカから事情を聞いた絵梨子は、内緒で兄を誘惑したお仕置として、ユカのお尻を スパンキングする。
「許してよぉ、絵梨子……。そんなに強くぶたないで。あっ、あっ。かんにんしてぇ ……」
 その頃、日直として残っていた美雪先生は、学園のアイドル美保のたのみで、彼女 に浣腸をほどこした後、見回りに出て、ユカと絵梨子のレズプレイの現場を目撃して しまう。
 あらためて美雪先生の部屋に呼ばれたふたりは、先生がレズビアンであることを知 り、お仕置を受けた上、甘美なレズペットになることを誓わされた。
 しかし、美保の行動に疑問を持った美雪先生は、何者かによって旧校舎の塔から突 き落とされて意識不明に陥り、疑惑のアイドル美保も殺されてしまった。  犯人は誰?
 その目的は?
 レズッ子美少女探偵たちの大活躍がはじまる・・・!

 まさに至福の一冊である。
 古くからの館淳一ファンなら、処女短篇集『姦られる』所収の「ストロベリーは秘 密の香り」を思い出すかも知れない。
 バイオレンス系で売り出した著者には、それだけではおさまらない無限の可能性が あり、その一端を垣間見せたのが「ストロベリー…」なのだ。
 この短篇を読んで、いっぺんで館ファンになってしまった人間も少なくないに違い ない(っていうか、ここにひとりいる)。
 男たちの暗い情念に塗りこめられたかのような官能小説の世界に、涼やかな風を吹 き込んだ好短篇である。未読の方がいたら、すぐにダウンロードしなさい。
 さて、本作は「ストロベリー…」の方向性をさらに深化させた傑作長篇であり、主 要登場人物の少女たちが全員レズビアンという空前のファンタジーになっている。
 ファンタジー?
 そう、これはファンタジーなのだ。
 丹念に描かれたディテールと、巧みなストーリーテリングによって構築された、あ りえざる世界のありえざる物語!
 ここにこそ小説を読む幸福がある。
 たとえば作中にこんなシーンがある。
 ユカは不仲になった両親を復縁させるために、父親をそそのかして、母親をレイプ させる。そしてその光景を見ながら・・・。

(うーん、ママはパパにレイプされてるんだ。それにしてもすっごい迫力!)
 思わず感心してしまうユカ。
                      (第4章 半熟のプレゼント)

 姉のミカときたら、復縁のレイププレイに没頭する両親のために、サンドイッチを こさえる始末だ。
 一歩間違えば噴飯ものになりかねないこんなシーンを、読者に納得出来るようなか たちで描ききってしまう筆力は、やはり尋常ではない。
 こんなすさまじいシーンを描いて、なおかつほほえましく思わせてしまうという離 れ業を演じられる作家は、世界広しといえども、筒井康隆と館淳一くらいのものだろ う。
 そしてさらに凄いことに、本作の続篇にして、文字通りの姉妹篇である『セーラ服  下着調べ』には、これをはるかに上回る、悶絶の場面が登場するのだ!

「じゃ、パラダイスに送りこんであげるわね……」
                      (第2章 女教師のペット)

 あああ・・・。
 もう言葉もないわ。
 今すぐ読みなさい。
 これを読んでもピンと来ない人がいたら・・・。
 悪いことは言わないわ。
 豆腐のカドに頭をぶつけて、死んでおしまいなさい!

  詩織(MLメンバー)


《作者より》

近日掲載予定。

《書誌情報》

本書はマドンナ社マドンナメント文庫のシリーズ(た1-6)として文庫判型で刊行された。
1996年、『セーラー服 恥じらい日記』(完全改訂版)(No.83参照)として、姉妹作である『セーラー服 下着調べ』(No.27参照)と共に合本新書版として復刻された。

2014年6月、幻冬舎アウトロー文庫より『耳の端まで赤くして』のタイトルで加筆復刊された。(No.182参照)




ISBN4-576-86143-3 C0193
1986年(昭和61)12月30日=第一刷発行
発行=マドンナ社
発売=二見書房
定価=450円

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