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カバーイラストレーション 新井田孝
本文イラストレーション 安芸良
カバーデザイン 勝俣正希

ナイロンの罠

No.05

《収録作品》

『ナイロンの罠』
『禁断の園』
『女体に棲む蛇』
『悪の性宴』
『女囚の蜜』
『美しき生贄』

《愛読者からの感想》

(これは館淳一ホームページのゲストブックに寄せられた読者の投稿をご本人の了解を得たうえで抜粋掲載したものです)

初めまして…… 比木矢久子  2001/08/30

(前略)

私、子供の頃より何故か女装にとても今興味を持ち、ひとり心の中で膨らむ想いと後ろめたい罪悪感を臥せ持って育ってまいりました。
さらに、その女装への憧れとともに、SMにも強烈な感心を示すようになり、思春期から青年期を、もっぱら日活ロマンポルノのお世話になって過ごしてまいりました。

あの頃の影響でしょうか、私の女装への憧れもついあの年代のファッションに回帰しているなぁと思うことがしばしば……。
あの頃、ロマンポルノの濡れ場で出てくる女性は、スリップ姿が多く、女装=スリップといっていいほど、その下着姿は私の脳裏に焼き付いてしまっていまいました。

OL姿、ノースリーブのワンピース、純白のエプロンの若奥様……、ひとたび濡れ場場面(カラー)で洋服を脱がされると、輝くような純白の、レースに飾られた,スリップが見えたものでした。

そんなおり……三十になった頃だったでしょうか、『ナイロンの罠』という本が発行されたのを知ったのは……。
もうどうして手にいれようかと……。なにせ地方都市ですので、地元ではどうしても顔が知られるのではないかと(今思えば勝手に自分で思いこんでいただけだったのですが)思えて、隣町まで出掛けて、捜しまわりましたが見つけることができず、さらに隣町のある小さな本屋さん(おじいさんが経営してる)で、取り寄せてもらうよう頼みました。
一ヶ月ほどかかると言われて……私の一生で一番長い一カ月でした。(笑)

私が長い間ひとり空想にふけっていたことが、館先生の手で現実に読める小説として、しっかりとしたストーリーの中にとても官能的に描かれていて……、何十回、いや、何百回思い描いた夢だったか、女装が、SMが、近親愛が……。
おそらく目を真っ赤にして読んでいたのだろうと思います。

あれから、どれほど経ったことやら……。
先生も十分ご存知のここと思いますが、このような嗜好って理屈云々で自分の中から取り除くことなど出きるものではありませんよね。
いい歳になった今でも気持ちは若かったあの頃と同じです……。昔も今も、現実には女装やプレイなどすることは自分の置かれた環境、あるいは私自身の臆病さなどからまずありませんが、心でする一人プレイは、いまもなお盛んです。

夢の世界で、姉や妹に強制的に女装させられ、縛られ、屈辱の猿轡を受けた後に始まる恥辱の官能の世界への、終わりの無き地獄絵。
兄と妹との強制レズ、姉と弟との強制レズ、連縛……。

いつも夢見ていますが、表現力の全く無い私は文章がダメならと、そのようなイラストを(これまた下手で……(^_^;))
まあ、自分がそっと楽しむぶんにはいいかと……。
純女の手によって女装させられ緊縛され、猿轡の下から、嬲られる身体をゆすって助けの呻き声を漏らす……。そんな姿を想像して……。
まったく恥かしいかぎりですが、こんな私のせめてもの楽しみです。

(後略)

《初出情報》

『ナイロンの罠』……『SMスピリッツ』1980(昭和55)年11月号掲載
『女囚の蜜』…………『SMスナイパー』1980(昭和55)年3月号掲載
           (『残酷女体実験・蜜絞りに呻く女』改題)
『禁断の園』…………『SMスナイパー』1982(昭和57)年4月号掲載
           (『背徳の味は甘く苦く』改題)
『美しき生贄』………『SMスナイパー』1982(昭和57)年5月号掲載
           (『姉よ我と淫獄に墜ちよ』改題)
『女体に棲む蛇』……『SMスナイパー』1979年11月号掲載
           (『淫狼は人妻を狙う』改題)
『悪の性宴』…………『SMスピリッツ』1980年6月号掲載
           (『生贄姉弟狂い花』改題)

《書誌情報》

スナイパーノベルス新書版は完全絶版。
その後、本書は『姉と弟・畸形な関係』と改題されて、フランス書院から文庫化された(37参照。現在は絶版)。
2007年2月、双葉社より『ナイロンの罠』(リスト141参照)として文庫版で復刻された。




ISBN4-88672-604-6
1983(昭和58)年2月15日=初版発行
発行所=ミリオン出版株式会社
発売=大洋図書
定価=780円

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